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STAP 全論文撤回へ 研究成果白紙に
6月4日 12時18分

STAP 全論文撤回へ 研究成果白紙に
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理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、STAP細胞のすべての論文について取り下げに同意したことが分かりました。
これで、新型万能細胞の作製に成功したという世界的に注目を集めた論文はすべて取り下げられる見通しとなり、研究成果は白紙に戻ることになりました。

理化学研究所の小保方リーダーらがイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表したSTAP細胞の論文には、細胞の作製方法などを記した「article」と呼ばれる論文と細胞の万能性を説明した「letter」と呼ばれる論文の2本があり、このうち「letter」については小保方リーダーを含む3人の責任著者が同意し、取り下げに向けた手続きが進められています。
一方、「article」については、これまで小保方リーダーとハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授の2人の責任著者が反対し、取り下げの見通しは立っていませんでしたが、理化学研究所によりますと、小保方リーダーは3日、取り下げに同意し、すでに同意の文書に署名もしたということです。
また、関係者によりますと、バカンティ教授も取り下げについて同意する意向をほかの著者に示したということです。
新型万能細胞の作製に成功したとして世界的な注目を集めたSTAP細胞の論文は2本とも取り下げられる見通しとなり、その研究成果は白紙に戻ることになりました。

弁護士「しかたなく同意」

小保方リーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士によりますと、小保方リーダーは、論文の取り下げについて「同意したくなかったが理化学研究所の野依理事長が出した取り下げの勧告に応じなければSTAP細胞の検証実験に参加できないなどと思い、同意はしかたなかった」と話していたということです。
また「論文を撤回することでSTAP細胞があるという事実がなくなるわけではない。理化学研究所でできないならば、別のところで一からSTAP細胞の実験を行っていきたい」と話していたということです。

文科相「取り下げは適切」

下村文部科学大臣は国会内で記者団に対し、「研究の不正が指摘され理化学研究所も事実だという確証を得られないなかで、論文の取り下げは適切な判断だと思う。今後は小保方さんが先頭に立って理化学研究所の中で再検証をし、再実証することで、1日も早くSTAP細胞があるということをみずから証明することを期待したい」と述べました。

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