サイバー攻撃:中央省庁など標的 中国サーバーに強制接続

毎日新聞 2014年06月04日 20時00分(最終更新 06月04日 21時00分)

 警視庁公安部は4日、2009年以降、中央省庁や防衛関連企業など約30機関が、ウイルスを仕込んだメールなどによるサイバー攻撃を受けたと発表した。外交、防衛などに絡む情報を入手するのが目的とみられるが、重要機密の漏えいは確認されていない。感染すると、中国のサーバーに強制接続され、情報が流出するよう仕組まれていたといい、公安部は不正アクセス禁止法違反容疑などで捜査している。

 公安部によると、問題のメールは少なくとも約140通あり、約30機関の職員のパソコンに送られた。一部はウイルス感染し、約40万回の不正な通信が確認されたパソコンもあった。【岸達也】

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