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「Windows 8.1 Update」に更新していない環境へのパッチ提供、6月11日で終了

 日本時間の6月11日に、マイクロソフトの月例セキュリティ更新プログラムの提供が予定されている。個人ユーザーがWindows 8.1を使用している場合、「Windows 8.1 Update」をインストールしていない環境では、6月12日以降に新規公開される更新プログラムの提供が受けられなくなる。それまでに、必ずWindows 8.1 Updateをインストールしておこう。

 また、Windows 8.1 RTやWindows Server 2012 R2向けにも同様のアップデートが提供されているが、これらの環境も同じく、今後の更新プログラム適用にはアップデートがインストールされていることが前提となるため、アップデートは必須だ。

 標準設定のまま、自動更新が有効になっていれば、Windows 8.1 Updateは自動的にインストールされる。手動更新の場合には「KB2919355」がアップデートファイルとなるが、通常の更新プログラムに比べてかなりファイルサイズが大きいため、環境によってはダウンロードに時間がかかる点に注意しておこう。

Windows 8.1 Updateの更新ファイルは「KB2919355」

 6月11日に提供される月例更新プログラムは、Windows 8.1 Updateをインストールしていない環境でも適用できるが、個人ユーザーの場合は、それより後に提供される更新プログラムはWindows 8.1 Updateのインストールが必須となる。

 その後、Windows 8.1 Updateをインストールしていない環境では、Windows Updateで更新プログラムの確認を行うと、まずWindows 8.1 Updateをインストールすることが求められ、Windows 8.1 Updateをインストールした後でないと、その後の更新プログラムが適用できなくなる。

 一方、企業ユーザーについては日本時間8月13日までの猶予期間が設けられており、Windows 8.1 Updateをインストールしていない環境でも、それまではパッチの提供を受けられる。

 Windows 8.1 Updateでは、マウスやキーボードでの操作性を改善するユーザーインターフェイスの変更や、Internet Explorer 11(IE11)にIE8の互換モードとなる「エンタープライズモード」の追加などが行われた。こうした機能の追加に加えて、Windows 8.1 Updateは過去に提供されたWindows 8.1向けの更新プログラム(セキュリティ更新プログラムを含む)も含まれる、累積的なアップデートにもなっている。

 これまで、こうした累積的なアップデートは「Service Pack」として提供されていたが、今回のWindows 8.1 Updateは通常のアップデートプロセスで配信されている。また、Service Packの場合は、未インストールの環境でもリリース後2年間はサポート対象となるが、今回のWindows 8.1 Updateではこうした長期の猶予は設けられない形となった。

(三柳 英樹)