日本経済新聞

6月4日(水曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

速報 > 国際 > 記事

海外マネー、アジアに流入 債券残高780兆円
3月末9.5%増

2014/6/4 14:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 【マニラ=佐竹実】海外の投資マネーがアジアの債券市場に流入している。アジア開発銀行(ADB)は4日、2014年3月末時点の東アジアの現地通貨建て債券残高が7兆6440億ドル(約780兆円)になったと発表した。域内の経済成長を反映し、前年同月末に比べ9.5%増えた。昨年に落ち込んだ海外投資家の国債保有比率が高まっており、ADBは「投資家のリスク許容度が戻った」と分析している。

 ADBは四半期ごとに日本を除く東アジア(中国、韓国、シンガポール、マレーシアなど9カ国・地域)の現地通貨建て債券発行残高を発表している。14年3月末時点では、残高ベースで全体の6割を占める中国が前年同月末比で10.5%増。インドネシアでは同21.1%増、ベトナムは同17.8%増となった。

 各国の国債で海外投資家の保有比率が高まっている。インドネシアの場合、昨年9月末時点で31.2%まで下がったが、14年3月末時点は33.6%まで戻した。

 米連邦準備理事会(FRB)が昨年5月に金融緩和縮小を示唆して以降、海外投資家はアジアから資産を引き揚げた。債券の保有比率もそれに合わせていったん下がっていたが、警戒感が薄らいだことで成長余地のある域内に再びマネーが流れ込んだ形だ。

 域内の企業の旺盛な資金需要を反映し、社債の伸びも目立つ。3月末時点の残高は3兆690億ドルと債券全体の4割を占めた。銀行からの借り入れに頼っていた資金調達の手段が多様化。フィリピンの場合、複合企業サンミゲルなどが活発に社債を発行しており、残高は1年で27.9%増えている。

 ただ、社債は国債に比べて海外投資家の保有比率は低い。企業の資金調達を円滑にして経済成長を支えるためにも、社債市場の流動性を高めるなど制度面の整備が求められている。

 クーデターが起きるなど政情不安が続くタイの3月末時点の債券残高は2810億ドルで、前年同月末比で5.7%の伸びにとどまった。昨年末と比べた伸び率は1.2%とさらに低くなっている。ADBは「最近の政治の混乱で投資家は慎重になっているとみられ、タイの債券については周辺国の増加傾向に逆行する可能性がある」と予想している。

 大和証券DCM部の神田謙一課長は「米国の金融緩和縮小が手堅く進み市場で安心感が広がるなか、高い利回りを求めて社債などに投資する動きが広がっている。特に成長期待が大きいアジアは買われやすい」と指摘する。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

ADB、アジア、大和証券、債券市場

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 15,067.96 +33.71 4日 大引
NYダウ(ドル) 16,722.34 -21.29 3日 16:34
ドル/円 102.59 - .62 +0.25円安 4日 18:30
ユーロ/円 139.62 - .66 +0.39円安 4日 18:30
長期金利(%) 0.610 +0.005 4日 15:03

保存記事ランキング

6/4 更新

1位
第一生命、米生保買収へ [有料会員限定]
2位
(社説)労働時間改革で成果重視へ... [有料会員限定]
3位
(迫真)スマホ 新たな競争(1)... [有料会員限定]
「日経電子版」と「日経ビジネスDigital」のセット読みがおトク
学園投資マンガ インベスターZ 日経電子版で掲載開始
日経ウーマノミクスプロジェクト 女性が輝く社会へ 無料会員急増中
GlobalEnglish 日経版

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について