Updated: Tokyo  2014/06/04 18:08  |  New York  2014/06/04 05:08  |  London  2014/06/04 10:08
 

ガンホー森下社長:海外売り上げ7割目指す-M&Aも活用

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  6月4日(ブルームバーグ):スマートフォン(スマホ)向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)がヒットしたガンホー ・オンライン・エンターテイメントは海外市場開拓を強化する。合併・買収(M&A)などで総売り上げの海外比率を7割程度まで高める考えだ。

森下一喜社長が3日、ブルームバーグ・ニュースの取材に答えた。海外では今後「戦略的パートナーシップが必要だ」としてスピード感を上げるために出資やM&Aを活用、売り上げの6-7割を日本以外から上げるのが「一番理想的だ」と語った。広報担当の橋本裕之氏によるとガンホーの売り上げの大半は国内だが、詳細は開示していない。

パズドラは2012年2月にサービスを開始、国内では5月に2800万ダウンロードを突破した。北米で400万ダウンロードを達成するなど、海外でも広がりを見せ、年内には中国にも投入する計画だ。こうした中で日本市場での成長を維持しつつ、収益源を海外にも広げる。

岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは、インタビュー前の取材で、パズドラに偏った収益構成ではリスクがあると指摘。ただ、海外の収益が上がってくれば収益の上積みが期待できると述べた。

現状で重視している市場として森下社長は北米市場を挙げ、「成熟している市場で成功することが非常に重要だ」と語った。ガンホーは昨年、親会社のソフトバンクとともにフィンランドのゲーム会社スーパーセルの株式の51%を15億3000万ドル(約1515億円)で買収するなど、既に海外市場に向けた動きを見せている。

森下社長の海外強化表明の報道後、ガンホー株は一時、前日比53円(8.0%)高の718円まで上げ幅を拡大した。終値は同5.1%高の699円となり、1月22日以来の高値。

パズドラ超え

森下社長は、東南アジアや中国などでもゲーム産業の「成長の可能性はある」と説明、「世界中の人にゲームを提供できるチャンスは大いに出てきた」と話した。また世界的な知名度がある任天堂のスーパーマリオのようなゲームを提供したい、と述べた。

収益の多様化については、前期(2013年12月期)の売上高全体に対して関連のものが9割を超えたパズドラを「超えていくゲームを作っていくことも重要」だとも語った。一方、ゲーム会社にとって人気の1本があるかないかが生死を分けるとも述べ、同じゲームでも飽きないようアップデートをしたり、ゲーム自体を進化させて刺激を提供することが大事だとした。

米調査会社のアップアニーが1月に発表したリポートによれば、ガンホーの13年のアップストアとグーグル・プレイのゲームアプリ売上高は世界で1位。ガンホーでは、パズドラのほかアクションパズルRPG「ケリ姫スイーツ」も800万ダウンロードを突破している。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 天野高志 tamano6@bloomberg.net;東京 Marco Lui mlui11@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net中川寛之, 浅井秀樹,上野英治郎

更新日時: 2014/06/04 15:54 JST

 
 
 
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