私は個別指導塾で何年もアルバイトをしているので、「なんで勉強するの?」という質問を何度も受けています。
どのように答えると、勉強するようになるのか。塾での経験を踏まえて書いていきたいと思います。
ちなみに下記の記事に触発されて、書きました。
・子供に「何で勉強するの?」と聞かれたら、どう答えますか? | シンプルライフ
ざっくり要点をまとめると、こんな感じ
「君の将来のために勉強するんだよ!」
「可能性を広げるためだよ!」
「勉強をやりたくなければ、やる必要はない。やめてしまえ!」
勉強が得意な子供に、「勉強する意味」を問われたら、上記の解答で正解でしょう。きっと納得してくれるでしょう。
でも勉強が苦手な子供にそう言っても、恐らく勉強をするようにはならないでしょう。
「英語」は重要!と分かっていても、統計学がすごく役に立つと知っていても、勉強しない大人がたくさんいるのと一緒です。
彼らを動かすにはどうしたらいいか。
「なんで勉強するの?」と聞く子供に、勉強をさせるにはどうすればいいか、という視点で考えていきましょう。
本来は自発的にやるのがベストなのでしょうが、自発的にやるのを待っていたらいつになるかわかりません。まずは動かして、習慣をつける。それが現実的にベストな選択肢です。
勉強が苦手な子供の気持ちを共有する
この手の質問をする彼らには「勉強が苦手」という共通点があります。
「勉強が苦手」な子供にとって、勉強をすることが自体がかなりの苦行です。
勉強が得意な子供でさえ、部活動や遊びで疲れている中、毎日コツコツと努力をするのは大変なのに、まして苦手な子供だったら・・・。
「勉強は大変だよね、やりたくないよね、すごく気持ちはわかる」
共感しましょう。共感してくれる人に対して、彼らは耳を傾けるようになります。
未来のためではなく、「今」のためにやる理由を作ろう
残念ながら将来の目標に向けて頑張れる子供は少数です。
勉強をすると、親が、塾の先生がすごーく喜んでくれる。
宿題をやらないと、親が、塾の先生がすごーく悲しそうにする。
勉強をすると、お小遣いがもらえたり、欲しい物が買ってもらえる。
宿題をやらないと、お小遣いが減ってしまう。ゲームを買ってもらえなくなる
インセンティブを与えるのは本来あまりよくありませんが、残念ながら、自発的に勉強をする子供というのは限られています。
興味を持つキッカケを作ろう
英語が好きな人は、海外に興味があったり、洋楽に興味があったりするケースが多いと思います。いろいろな経験をするチャンスを作りましょう。
他にも、天体を見に行く、工場を見学する、中高生対象の化学教室に参加させるなど、理科に興味を持つキッカケを作りましょう。
勉強が役に立って、楽しかった経験を話そう
高校の物理を学んだから、空がなぜ青いのかわかったし、英語ができたので、海外で~な経験を詰めた。全部中高の勉強が役に立った、勉強すげー、勉強万歳。
自分の置かれている状況を理解させよう
個別指導塾に通う生徒は裕福な家庭の子供が多いのか、今後も何不自由なく暮らしていけると思っている気がします。
1回5000円もする授業を平気でサボったり、宿題をやってこなかったりする生徒もいます。
私が、中学の時1回5000円もする塾に通わされていたら、自分でがんばるから、その分お金くれと言っていたかもしれない(笑)
私は、家が裕福ではなかったので、私立の大学はムリだから、と言われていたので一所懸命勉強しました。
勉強に嫌われている子供もいる
勉強は可能性を広げるものであるけども、それでも本当に勉強に向いてない子供というのは一定数いる。こういう子供に勉強を強いることは逆に彼らの可能性を奪うことになるかもしれない。
参考になりましたでしょうか。