栃木・小1女児殺害事件 逮捕の男「有希ちゃんにごめんなさい」

06/03 18:38
2005年、当時の栃木・今市市で、小学1年の吉田有希ちゃんが連れ去られ、遺体で見つかった事件で、32歳の男が、殺人の疑いで逮捕された。調べに対し、男は「今言えるのは、有希ちゃんにごめんなさいという気持ちです」と話しているという。
栃木県警は、会見で「吉田有希ちゃん、当時7歳を被害者とする殺人死体遺棄事件について、本日、被疑者・勝又拓哉、32歳を殺人罪で通常逮捕しました」と述べた。
午後5時、栃木県警が緊急記者会見を行い、9年前に、当時7歳の吉田有希ちゃんが殺害された事件で、勝又拓哉容疑者(32)を殺人の疑いで逮捕したことを明らかにした。
事件は2005年12月、栃木・今市市、現在の日光市で起きた。
当時小学1年生の有希ちゃんが、下校途中に行方がわからなくなり、翌日、およそ60km離れた茨城・常陸大宮市の山林で、遺体となって発見された。
有希ちゃんの遺体には、胸などに十数カ所の刺し傷があり、死因は失血死だった。
おとなしくて控えめな性格だったという有希ちゃん。
容疑者を特定するような遺留品もなく、捜査が困難を極める中、2014年4月、事件が大きく動いた。
勝又容疑者は、すでに別の事件で逮捕・起訴されているが、「自分がやった」と、有希ちゃん殺害への関与をほのめかす供述をしていたことが明らかになった。
そして3日、栃木県警は、殺人の疑いで勝又容疑者を逮捕した。
栃木県警は、会見で「粘り強い捜査を継続し、本日、自信を持って、被疑者を逮捕するに至ったものであります。逮捕までに、約8年6カ月の長期間を要したところであり、ご遺族にご心労をおかけし、おわび申し上げます」と述べた。
勝又容疑者は、栃木・鹿沼市に住んでいて、有希ちゃんが通っていた小学校の卒業生だった。
勝又容疑者について、近所の人は「見た感じは、すごくおとなしそうな感じ。スポーツマンという感じはしなかった。たまに車で通るのを見かけたこともありましたけれど、頻繁に出かけるような感じではなかった」と話した。
栃木県警によると、一般市民からの「近所に、無職で引きこもりの男がいる」との情報をもとに、捜査を始めたという。
元東京地検特捜部副部長の若狭 勝弁護士は「容疑者が犯人であることを示す、客観的な証拠物があった、見つかったのは間違いない。『殺しました』という供述だけであれば、今後、裁判で無罪を主張して、無罪にもなり得る」と話した。
勝又容疑者は、有希ちゃんと面識はなかったということで、調べに対し、「わたしが有希ちゃんを殺したことは間違いありません。今言えることは、『有希ちゃんにごめんなさい』という気持ちです」と供述している。
一方、有希ちゃんの母親は、容疑者の逮捕を聞き、「本当によかったです」と話したという。

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