省電力でウェブに繋がる未来の電光掲示板
アナログだけど未来を見据える電光掲示板。
ロンドンのデザイン会社であるBergが様々なアプリケーションに対応し、クラウドに繋がったディスプレイシステムをFuture Cities Catapultと共同開発しています。このシステムは「Pixel Track」と呼ばれ、各ピクセルが反転する仕組みを持ちます。
Pixel Trackは常にネットワークに繋がっており、SNSや天気サービス、各種センサーなどによりリアルタイムで情報を更新できます。さらにモバイルアプリやブラウザ上から表示させる文字も簡単に変更できるようです。
使い道としては、自分のカレンダー情報から今日の予定を表示させたり、スタッフが施設内に入ったことをGPSデータを使って知らせてくれたり、ウェブブラウザから情報を随時更新したり、とさまざまです。
またもうひとつの特徴として、電力が消費されるのはピクセルを反転させる機械が動作する時のみのため、街中のいたるところで見かける従来のLEDを使用した電光掲示板や液晶のディスプレイと比較するとかなり省電力となっています。
Pixel Trackはプロトタイプデザインなのですが、将来はこういったシステムが標準的な電光掲示板に取って代わるのかもしれません。ディスプレイの仕組み自体はかなりアナログですが、テクノロジーにおけるイノヴェーションは必ずしもデジタル化されることではないのかもしれませんね。
Bergは過去にも「リトル・プリンター」やスマート洗濯機のプロトタイプ「Cloudwash」など家電の未来を見据えたデヴァイスのデザインを製作していて、これからが楽しみです。
source: Berg via DesignBoom
(徳永智大)
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