STAP細胞:主論文を撤回 小保方氏が同意
毎日新聞 2014年06月04日 11時41分(最終更新 06月04日 11時44分)
理化学研究所のSTAP細胞論文問題で、理研が不正と認定した主要な論文について、小保方晴子・研究ユニットリーダーが撤回に同意したことが分かった。理研が4日、明らかにした。掲載した英科学誌ネイチャーが撤回を認めれば、研究は白紙になる。
理研によると、小保方氏から共著者の丹羽仁史・理研プロジェクトリーダーに書面で連絡があったという。
掲載された論文は、STAP細胞の作製方法などを示した1本目の主論文と、STAP細胞から作られた幹細胞の性質などを記述した2本目の論文から構成されている。小保方氏は2本目の論文については既に撤回に同意している。
小保方氏は理研調査委員会の調査結果を受けた4月9日の記者会見で「論文を撤回すると、国際的にはこのSTAP現象は完全に間違いと発表したことになる」と撤回を強く否定していた。【畠山哲郎】