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国連安保理 議長国にロシアが就任6月4日 9時17分
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国連の安全保障理事会の今月の議長国にウクライナ情勢やシリア情勢を巡って欧米と鋭く対立しているロシアが就任し、チュルキン国連大使は、欧米側とは一線を画する形でこうした問題に取り組む姿勢を示しました。
ニューヨークの国連本部では3日、安全保障理事会の今月の議長国に就任したロシアのチュルキン国連大使が記者会見を行いました。
この中でチュルキン大使は、ウクライナ東部で軍と親ロシア派の武装集団との戦闘が激化していることについて「安保理の中には武力による解決を信じ、ウクライナ軍の行動を支持している国もあるが、こうした考えは間違いだ。安保理には事態の平和的な解決を目指す責任がある」と述べ、ウクライナの暫定政権を支持する欧米を批判したうえで、ロシアが安保理に提出した停戦に向けた決議案の採択を目指す考えを示しました。
また激しい内戦が続くなか、アサド政権が一方的に大統領選挙を実施したシリアについて、チュルキン大使は「一部の国はもはや政治的な解決は不可能になったとしているが、それは無責任だ。選挙について賛否両論があっても事態の収拾に向け努力を続ける必要がある」と述べ、アサド政権への非難を強める欧米各国をけん制しました。
ウクライナとシリアの双方で緊張が続くなか、安保理の議長国としてロシアがどのような対応を見せるのか注目されます。
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