「笑っていいとも!」ってさ、人間味ゼロなんだよ。
工場みたいなもんで、秒単位というか、コンマ5秒単位で進行しているんだよね。
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4月6日に放送された岡田斗司夫ゼミ4月号では、テレビでは絶対に言えない、あらゆる業界のタブーを次々と明かしていきました。
今回はその中でも、3月で番組が終了した「笑っていいとも!」の裏話。
かつて出演したこともある岡田斗司夫が、舞台裏から本番のスタジオの様子まで語ります。
ゲストとして久しぶりにドワンゴのS田さんが登場しました。
そのハイライトをどうぞ!!
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<岡田>
「笑っていいとも!」に前に出たときに思ったんだけども、あそこって楽屋とかが殆どないのね。
楽屋というかね、電話ボックスくらいの楽屋があるんだよ。
<S田>
え?
<岡田>
それでも俺、楽屋が与えられたというだけで、「いやー、岡田さんすごいですね」と言われたぐらいなんだけれども(笑)
でさ、「笑っていいとも!」出て分かったんだけれども、番組ってよく「手作り感」っていうじゃん。
いろんな番組って手作り感で出来てるんだ。
このニコ生番組なんて手作りの頂点みたいなもんで、ほんとにもうグチャグチャなんだけれども(笑)
民放の番組っていろいろ出たんだけれどさ、「報道ステーション」とか「徹子の部屋」ですら、やっぱり手作り感はあるわけだよ。
スタッフが、こういう風に作って、こういうメモを作って、それを黒柳さんに渡して、とか。
やっぱりなんだかんだ言っても、テレビ局っていうのは、放送はデジタルかもしれないけど、現場はアナログだなとか、人間だなっていうふうに思うんだけれども。
「笑っていいとも!」ってさ、人間味ゼロなんだよ。
アレはすごいね。
工場みたいなもんで、秒単位というか、コンマ5秒単位で進行しているんだよ。
だから、ここの位置でタモリさんが突っ込んで、ここで「いいとも」の音楽流れてっていう全体進行の流れとか、司会者とかゲストの人とかが、こういう風に入ってくるっていうのが、キッチリ決まってる。
俺が出た回なんかは、青木さやかが出てきてるんだけどさ。
青木さやかみたいな、あんな最近滅多にテレビでもう見ない奴ですら、本当に、入ってくるタイミングとか、もうアスリートみたいな感じで見てる。
だから多分ね、現場の人間にとってアレ、毎日スポーツだと思うね。
超高速の卓球やってるみたいな感じ。
1球でも打ち間違えると、CMに入るときの曲が流れなかったり、引っ掛かったりするんだよ。であって、めちゃくちゃ工業製品的だから、番組出ている人は正直言ってすごいつまんないな。
<S田>
なるほど!
<岡田>
あのアドリブ性の無さ、というかね。
アドリブがあるような感じに見えてるんだけれども、ほんとに秒単位の進行決まってるからこその、「やりにくさ」っていう程じゃないんだけれども、台本読んでる感じになっちゃうんだよね。
<S田>
そうですね。それはでも、「笑っていいとも!」って放送作家の学校みたいな感じのところが……
<岡田>
あぁ!うんうん。
<S田>
ありますよね。
で、要は放送作家の殿堂であって、作家が頑張って台本書いて、どれだけ面白い企画を書ける……
考えられるかじゃなくて、どれだけちゃんとした完璧な台本書けるかっていうのが、結構勝負される場所じゃないですか。
<岡田>
だから、番組内でクイズとかゲームみたいなのもあるじゃん。
あのクイズとかゲームは、マジでちゃんとやっているんだけれども、でもそれも「何秒後にこれがある」っていうのに追い立てられながらやるから、みんな予定調和的にやらざるを得ないんだよね。
だから、「12秒余分あるから、1回だけボケてみよう」とか。
「あと3秒しかないから、ボケなくて、お笑いの人間でもいいから正解を言わなきゃダメだ」とか、そういうのがピリピリした空気でやっていて。
こんなアスリートな現場に俺、ぼんやり出てしゃべれねーなと(笑)
<S田>
確かに。確かに。
<岡田>
それに比べて今新しく始ったバイキングっていう番組見てたら、スタッフがホッとしているのがわかって(笑)
「もう秒単位の進行しなくてもいいんだ」っていう。あれ辛いよ。
<S田>
でも、「笑っていいとも!」見ていた人にとっては、あのゆるさって耐えられるんですかね。
<岡田>
キツイだろうね。
ゆるくてもいいけど、あの司会者の中途半端さもすごいじゃん。
吉本に気を遣ってんのか、遣ってないのかわかんないようなラインナップ(笑)
<S田>
あれ、どれくらい……。
そもそも持つと思います?
<岡田>
半年くらいしか持たすつもりない、って言われているんだけれども……。
あの後中居くんの番組がもう準備できているとか言われているじゃん(笑)
でも俺、案外あれイケるんじゃないかと思うよ。
あんだけギャップがあって、ヒルナンデスに対抗しようと思ったらね、あれぐらいゆるくするしかないよ(笑)
<S田>
あれだったら、あそこら辺のディレクターに、岡田さんが持ちかけて、あそこで企画とかできるんじゃないですか?
<岡田>
いや、ムリ、ムリ、ムリ……。
<S田>
無理ですかね?
<岡田>
テレビの人の「今」感ってすごいよ。
今感っていうのは「今、誰か」っていうやつで、それだけを探している感じ。
特にお昼の番組って、今感で作らないとダメなんだ。
新しい人を出すのはいいんだけれども。
俺なんかはぶっちゃけて言えば、レコーディングダイエットで出てきたから、5年前は「今感」があるわけだよ。
だから今出したら、なんかよっぽどの理由がない限り、出すのがリスキーすぎるんだよね。
だから、昼とかには絶対出ないし。
今ブラマヨの番組でよく俺呼んだな、って思うもの。
それくらい今、日本の知識人にタマがいない、というのは感じるね。
<S田>
なるほど。
<岡田>
俺、宇野くんとか東さんとか、何してんのかと思ってさ。
そこらへんの仕事、まとめて俺のとこに来るから、面倒臭くてしょうがなくてさ。
いわゆるバラエティみたいのに出てきて、お笑いの人たちに、「いやー、日本というのはこうなんですよ」っていうのを簡単に解説するということを、なんで誰もやってくれないの?
<S田>
ですよね(笑)
<岡田>
なにやってんのよ、あいつら。
「東は福島、宇野はAKB」(コメント)
<岡田>
うまいっ!(笑)
<S田>
どうしてそうなっちゃったんですかね。愚痴ってもしようがないですよね(笑)
ライター:天邪鬼のシュンスケ