岡田健
2014年6月4日08時27分
サッカーのワールドカップ(W杯)開幕が近いが、東南アジアの国、タイのサッカーリーグもいま、熱い。代表経験者を含む日本人選手が続々と海を越えて参戦し、その数は5年前から15倍以上に。国際サッカー連盟(FIFA)ランク143位で、W杯の出場さえない国になぜ引きつけられるのか。
4月、タイの首都バンコク郊外にあるプレミアリーグのクラブ、バンコクグラス(BG)。DF茂庭照幸(32)が若いタイ選手に身ぶり手ぶりで、プレスをかける時のカバーの仕方など、組織守備の細かい部分を助言していた。会話は英語だ。
2006年W杯ドイツ大会代表で、J1セレッソ大阪などで活躍。今季からBGに加入した。「楽しいですよ。助っ人として呼ばれたけど、厳しい競争の中に身を置けるわけだから」。昨季終了時、セ大阪から契約更新を打診されたが、タイに渡る決断をした。給料は下がったが、「もう一度ハングリーな環境に身を置きたかった」。
前鹿島で10年W杯南アフリカ大会代表のDF岩政大樹(32)がテロ・サーサナ、元京都のFW黒部光昭(36)が2部リーグのTTMカスタムズと、他にも元日本代表が今季から加わった。BGの下部組織監督でJリーグアンバサダーの丸山良明さん(39)によると、09年にタイリーグに在籍した日本選手は4人。現在は60人を超える。
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