“InstagramのCEO、Kevin Systromは私のインタビューに答えて「Instagramには訪問者は多いが、これまでそこで写真を編集しようというユーザーはあまりいなかった」と語った。 そこで今日(米国時間6/3)、Instagramは9種類の新たなフィルターとフィルターの適用強度を加減できる機能をリリースした。今やInstagramはCamera+やPhotoshop Express無料版なみの写真編集能力を備えるようになった。Systromは「写真マニアにすてきな遊び場ができたはずだ」と語った。
このInstagram 6.0アップデートはiOSとAndroid(4.0 Ice Cream Sandwich以降)向けに本日公開された。
今回Instagramに追加された編集機能は以下のとおりだ。
これらの新フィルターに加えて新しいレンチ・アイコンの設定メニュー、適用強度のスライダーを組み合わせ用いることで非常に高度な編集が可能だ。またプレビュー写真をタップして編集前の写真を表示し、効果を確認することができる(手順は下のデモ動画に詳しい)。
今回の新機能で特に重要なのはフィルターの適用強度を変化させることができるようになった点だ。Systromは「われわれはユーザーがもっと微妙なフィルター効果を望んでいることにしばらく前から気づいていた。今回のアップデートで、たとえばバレンシア・フィルターを使う場合、ほんのわずかセピア色を加えるといったことができるようになる。フィルターを適用した途端にいきなりサイケデリックな色調になってしまうようなことはなくなった」と語った。
新機能はレンチ・アイコンの背後に畳まれており、あまり目立たない配置だが、Systromによればそれが狙いなのだという。メイン画面を混雑させて一般ユーザーを遠ざけるおそれなしに、熱心なユーザーだけが必要に応じてアクセスできるようにデザインしたそうだ。
同様の思想でビデオ編集もシンプル化された。これまでは動画がスタートする前のカバー静止画のフレームをビデオのシーンからいちいち選択する必要があった。新バージョンではカバー・フレームの選択はオプションとなった。Systromは「われわれが調査したデータによると、ほとんどユーザーが最初のフレームをカバーフレームとしていたので、それをデフォールトのカバーフレームにしたという。
つまりこのアップデートでは多くの機能が追加されているものの、Studio DesignやPicStitchのように高度写真編集をメインとするという脇道に迷いこまないように慎重に配慮されている。これはInstagramの広いユーザー層を考えれば賢明な方針だろう。
Systromはまた、「われわれは写真アプリを開発するだけでなく、ソーシャル・・ネットワークの構築に力を注いできた。 その結果、2億人以上のユーザーを集め、ソーシャル・ネットワークの構築で大成功を収めることができた。そこで次に写真機能の強化に戻ることにした。しかしソーシャル面でもやるべきことは多々ある。たとえば友だちの投稿の中で反響の大きかった写真がFacebookのニュースフィードのように次々に表示されるような仕組みを作ればユーザーの利用度をさらにアップすることができるだろう」と語った。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)
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