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新燃岳「小規模噴火の可能性 注意必要」
6月3日 20時35分

霧島連山の新燃岳について、火山噴火予知連絡会は「小規模な噴火が発生する可能性があり、今後の活動に注意が必要だ」という検討結果をまとめました。

専門家などで作る火山噴火予知連絡会は3日、気象庁で定例の会合を開き、各地の火山活動について検討しました。
このうち霧島連山の新燃岳については、3年前の平成23年9月を最後に噴火は発生していませんが、地殻変動のデータから地下深くにあると考えられるマグマだまりが去年12月ごろから膨張する傾向がみられるということです。
また、新燃岳の北西側にある「韓国岳」の周辺では、ことし2月下旬以降、地震がやや増えているということです。
このため火山噴火予知連絡会は、「今後の火山活動の推移に注意する必要がある。小規模な噴火が発生する可能性があり、火口からおよそ1キロの範囲では噴石に警戒が必要だ」という検討結果をまとめました。
火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、「マグマだまりの膨張の傾向がはっきりしてきたので、マグマの供給は増えていると考えられる。また、韓国岳周辺の地震活動はこれまでほとんど観測されてこなかったので、どのような変化が起こる分からず、今後の活動に注意が必要だ」と話しています。

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