AKBファン、安堵の再会「触れ合いの場奪わないで!」
スポーツ報知 6月3日(火)7時2分配信
AKB48が2日、東京・秋葉原の本拠地・AKB48劇場で公演を再開した。岩手県滝沢市で起きた襲撃事件を受け、警視庁万世橋署から提示された安全基準に従い、劇場入り口にゲート式金属探知機を2機設置。警備員は通常の8人から同署員を含め約3倍の25人に増員。手荷物検査に時間がかかり、20分遅れでの開演となった。劇場周辺のファンは先月25日以来、8日ぶりの再開に安どし、厳重警備にも理解を示していた。
AKB48劇場でようやく通常公演が行われるとあって、同劇場が入るビルの前には、開演する午後6時30分の2時間以上前から開場を待つファンの姿もあった。
ステージに立つメンバーのメンタル面を心配する声もあったが、観覧した男性(20)は「メンバーは予想以上に元気で、いつもと変わらない公演を見せてくれました」と安心した表情を見せた。
純粋にAKB48を応援するファンにとって、厳戒警備は気持ちの良いことではないのは確か。男性ファン(18)は「空港にあるような金属探知機や、警視庁の腕章を付けている人がいて、物々しい雰囲気だった」と振り返ったが、「メンバーの安全が一番なので、今回の警備で安全が保たれるのならば仕方がない」と理解を示した。
公演は再開されたものの、AKB48が「会いに行けるアイドル」として人気を獲得する要因となった「ファンとの触れ合い」は依然、中止されたまま。この日は公演後に行われていたハイタッチ会も中止になった。「ハイタッチ会はファンの楽しみだったので残念です」と肩を落とす男性(20)もいた。
グループの基盤となる握手会の再開も未定だ。何度も握手会に参加しているという22歳の男性は「握手会で直接触れられるのがAKB48のいいところ。その場を奪わないでほしい」と継続を訴えた。事件の衝撃は大きく、川栄と入山が負傷したのも事実。手放しで喜べないファンもいたが、そのほとんどが「メンバーの安全が一番」と指摘していた。
最終更新:6月3日(火)16時57分
読み込み中…