ＡＫＢ劇場公演再開！たかみな不安と感謝「力を貸してください」

営業を再開した東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場（写真：サンケイスポーツ）

　５月２５日に岩手県内で行った握手会でメンバーが襲撃され負傷したＡＫＢ４８が２日、東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場で７日ぶりに公演を再開した。警備員を倍増し、金属探知機を導入するなどセキュリティーを強化した物々しい雰囲気の中、けがをした川栄李奈（１９）と入山杏奈（１８）が所属するチームＡ公演で再出発した。キャプテンの高橋みなみ（２３）は「皆さんの声が私たちの力です」とファンに感謝した。

　原点である劇場に、メンバーとファンの熱気が７日ぶりに帰ってきた。

　公演開始時、ステージに出演者１５人が登場し、高橋が「皆さんには大変ご心配をおかけしました。今日から劇場公演を再開させていただきたいと思います」と第一声。

　けがを負った川栄と入山が所属するチームＡ公演での再出発となり、「川栄と入山がいるチームだからチームＡ公演からになりました」と報告。客席に向かって、療養中の２人にもエールを送るように「２人が戻ってくるまでの間、きちんとこの劇場を守れるように頑張っていきたいので、力を貸してください。皆さんの声が私たちの力です」と呼びかけた。

　劇場公演は、川栄、入山、会場整理スタッフを襲った握手会事件の翌日の５月２６日から安全面を考慮して中止に。事件後も公演を続行していた姉妹グループの劇場と同様に、セキュリティーを強化しての再開となった。高橋は「皆さんには、たくさん協力して我慢していただかないといけないことがあります」と来場者に理解を求めた。

　金属探知機を使った入場チェックに時間がかかり、午後６時半開始の公演は約２０分遅れでスタート。開演中も警備員、スタッフが場内やロビーを監視し、アットホームだった劇場はこれまでにない物々しい雰囲気に包まれた。

　だが、メンバーは事件のショックをこらえ、日常を取り戻そうとするように和やかにトークし、笑顔で１６曲を披露。終演間際、高橋は「すごく不思議な緊張感や不安がたくさんありました」と吐露したが、「公演はやっぱり楽しい。すごく大切な場所です」と劇場のステージに立てる喜びを改めて実感していた。

　川栄と入山は現在も療養中で、ＡＫＢ４８劇場支配人の湯浅洋氏（５１）は「２人とも元気です」と近況報告した。療養中の２人の復帰を待ちながら、当面も同様の警備体制で劇場公演を続行する。