秋葉原のAKB劇場公演ハイタッチなしで再開
東スポWeb 6月2日(月)20時48分配信
AKB48襲撃事件の翌日(5月26日)から中止していた、東京・秋葉原にあるAKB48劇場の公演が2日、厳重な警備体制のもと、8日ぶりに再開した。
午後6時30分の開演スタートだったが、警備体制の強化で会場外には100人以上のファンがまだ入れず。公演スタートは45分までズレ込んだ。
劇場の入り口には空港と同レベル設定のゲート式金属探知機が2台設置され、私服警備員に加え警視庁万世橋署の署員たちも目を光らせた。
事前にファンは携帯電話、たばこやライター、時計類、アクセサリーやベルトなどを透明のビニール袋に入れる厳重なチェックをしたが、それでも通過時金属反応があった場合、警備員によるボディーチェックが行われた。
また、普段は入場できないファンのために、館内ロビーのモニターで観覧できるようにしていたが、中止になった。公演後のメンバーとファンとのハイタッチとともに当面の間、中止となる。
運営会社・AKSの発表によると、警備スタッフを8人体制から総勢17人体制にした。
開演中も客席の1列目(21人分)を空け、ステージから客席の距離を1・5メートルから2メートルに広げた。さらに、ベンチの間の縦通路に鉄柵も設置し、ステージへの駆け寄りを防止。警棒を携帯した4人の警備員が配置され、ステージ前にある2本の柱の裏側にそれぞれ客席を監視するスタッフが立ち、客席最後方からもスタッフ1人が全体を警戒した。
この日の公演は、当初はAKB48チームKが出演する予定だったが、チームAが再開後のトップバッターを務めることに。
公演で、チームAキャプテンの高橋みなみ(23)は「なぜチームA公演かというと、川栄、入山がいるチームだからです。現状、人数は足りないが、2人が戻ってくるまで、この劇場を守っていきたい。応援よろしくお願いします」と頭を下げ、事件で負傷し、この日の公演も欠席した川栄李奈(19)と入山杏奈(18)のチーム復帰を願った。
厳重な警備で、公演の雰囲気も普段とは大きく違い、ファンの戸惑いも見られた。ただ、高橋は「みなさんには大変な心配をおかけしました。この場所から再スタートさせていただきます。新しい一歩です!」と変わらない笑顔で前を向いた。
最後の曲「大声ダイヤモンド」の前で、高橋みなみ(23)は「あっという間ですね。正直、すごく不思議な緊張感と不安がたくさんあって…。でも、やっぱり公演は楽しいです。すごく大切な場所で、みなさんと一緒に立てていけるように頑張りたい。これからもAKB48を、応援をよろしくお願いします」と感謝した。
最終更新:6月2日(月)22時8分
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