ＡＫＢ劇場公演２日から再開！金属探知機設置へ

　ＡＫＢ４８が３１日、東京・秋葉原にある本拠地・ＡＫＢ４８劇場の公演を２日から再開すると公式ブログで発表した。先月２５日に岩手県滝沢市の握手会で起きた襲撃事件の影響で休止していたが、客席の最前列を空けることや、金属探知機の設置、私服警備員の増員など、警視庁万世橋署から提示された安全基準をクリア。２５日以来、８日ぶりとなる公演は当初、チームＫの予定だったが、グループ総監督の高橋みなみ（２３）がキャプテンを務めるチームＡに変更となった。

　メンバー、ファン双方が安心して楽しめる環境作りのため、万全の警備態勢で劇場公演を再開する。運営会社「ＡＫＳ」は二度と悲しい事件が起きないよう徹底。万世橋署から指導を受けた客席の最前列を空けること、金属探知機の設置、私服警備員の増員などの対策を急ピッチで進めてきた。

　同署はこの日、スポーツ報知の取材に「劇場で金属探知機の設置など安全対策を確認しました」と明かした。また、２日の再開当日には劇場側の警備員に加え、同署員１０人が現場に出動して警備を行うという。これまで劇場ロビーにあるモニターで観覧できたが当面中止。公演後に恒例となっているハイタッチ会は中止となる見込みだ。再開とはいえ事故の影響は避けられないが、安全対策に努めることでファンに理解を求めていく。

　原点の場所から再スタートする。当初、チームＫが出演予定だったが、２００５年のグループ発足当時から存在する“お姉さん的存在”のチームＡが再開後のトップバッターを務めることに。事件で負傷したチームＡの川栄李奈（１９）、入山杏奈（１８）の復帰はまだ先になりそうだが、２人の思いを背負ったメンバーたちが全力パフォーマンスで着実に前進する姿勢をアピールする。

　事件翌日の先月２６日、５月いっぱいの劇場公演中止が発表された。ＡＫＢ４８劇場の湯浅洋支配人（５１）はこの日、交流サイト「Ｇｏｏｇｌｅ＋」で劇場公演の再開を報告し、「Ｍステ（５月３０日のミュージックステーション）に出演させていただいたり、日常に戻りつつあります。スタッフを含め、心のケアをしながらＡＫＢらしさを取り戻していきたい」とつづった。

　２日にチームＡが再開の先陣を切り、３日にはチームＫが劇場に登場する。７日には味の素スタジアムで第６回選抜総選挙、８日は同会場で大島優子（２５）の卒業セレモニーと大イベントも控える。一日も早く笑顔を取り戻すため、国民的アイドルグループが再び走り始めた。

　◆事件経過

　▼５月２５日　岩手・滝沢市内の握手会会場でメンバーの川栄李奈、入山杏奈と２０歳の男性スタッフが切りつけられ負傷。殺人未遂容疑で無職・梅田悟容疑者を現行犯逮捕。

　▼２６日　川栄と入山は岩手県内の病院を退院し帰京。ＡＫＢ関連の握手会イベントが当面中止に。

　▼２７日　川栄と入山が交流サイトでコメントを発表。

　▼２８日　川栄がフジ系「バイキング」、入山がラジオ「ＡＫＢ４８のオールナイトニッポン」にそれぞれ電話出演し、仕事復帰。

　▼２９日　メンバー・指原莉乃の主演映画イベントでは客席での写真撮影が中止に。

　▼３０日　川栄、入山以外のメンバーでテレ朝系「ミュージックステーション」に生出演。川栄出演の「ユーキャン」ＣＭの再開が決定。