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 日本列島は3日も高気圧に覆われ、北日本を中心に真夏の暑さになった。北海道音更(おとふけ)町では37・8度を記録し、90年前の帯広市で観測された道内最高記録と並んだ。全国927観測地点のうち18地点で35度以上の猛暑日になったが、17地点が北海道だった。

 気象庁によると、北海道北見市と美幌(びほろ)町で37・2度、置戸(おけと)町で37・0度まで上がった。朝日新聞が3日、道内の消防に取材した結果、午後5時現在、少なくとも37人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。札幌市では、主に木造アパートの屋根裏に取り付けられた自動火災報知設備が、火災ではないのに作動し、正午から午後3時にかけて市消防局が72回出動した。屋根裏に熱がこもって作動したとみられる。

 気象庁によると、北海道で高温になったのは、平年より10度ほど高い中国付近の暖気が偏西風の風向きで流れ込んだ上に、晴天で日射が続いたためだ。また、三陸沖の高気圧からの南風が大雪山系を乾燥して吹き降りるフェーン現象が起きたことも要因とみられる。北日本では5日まで最高気温が30度前後となる状態が続くという。