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2010年12月28日〜凍結を一時解除します〜管理人:バルクより

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 ■-- Cluster headache
 >>>ノエル   -- 2014/04/16-22:58..No.[95991]

    お久しぶりです。
.....といっても二回目ですが、短編を投稿したいと思います。

皆さんは"群発頭痛"という頭痛をご存知でしょうか。
実際に自分が患っているのですが、今回はこの群発頭痛によって起こる出来事を、
シャドウに見立てて書いてみようと思います。

短編ですので、3、4回ほどの投稿で終わると思います。

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>>> base   -- 2014/05/28-22:42..No.[96595] 
長編はやっぱ難しいですよね。

気長に待ちます。そしてできたその日からはほぼ必ずチェックさせていただきます。

今は新たな短編小説を楽しみにしています。
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/28-19:19..No.[96591] 
ヘルハウンドさん

ありがとうございます。
仰るとおり、知らない病気はごまんとありますね。
自分の持っている頭痛も、他の病と比べたら楽な方だと考えるしかないですね....

ヘルハウンドさんの周りにも、もし眼の奥が痛いと訴えている人がいたら
それとなく知らせてあげてください。
本人は気づいていないのかもれませんので。
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/28-19:14..No.[96588] 
baseさん

嬉しいお言葉ありがとうございます。
ですが、ストーリー構成や登場キャラまで何一つ思い浮かばない状態なので
現段階では実現は難しいかと存じます。
しかしこれほどまでご所望してくださるので、続編については念頭に置こうと思います。

その際は、本当にいつ投稿できるかわかりませんが、読んでいただければ嬉しいです。

あいまいで申し訳ありませんが、気長に待っていただければと思います。


 


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>>> ヘルハウンド   -- 2014/05/27-23:39..No.[96567] 
何というか、想像できない世界ですね。
世の中にはこんな病気があったなんて知りませんでした。
まだまだ私が無知のようです。
病気の原因がわかるといいですね。
と、私には月並みな感想しか思い浮かばないですが……
不謹慎ですけれど、楽しめました。
 


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>>> base   -- 2014/05/27-23:39..No.[96566] 
せっかく短編を用意のところ申し訳ないのですが

やはりあのダークナイトの続編は無理っぽいですか?

決して短編が気に入らないわけではありません。

ただあれだけ面白いバトルだったので…
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/27-23:29..No.[96564] 
baseさん
コメントありがとうございます。

この短編の中には、自分が実際に体験したことと、ネットで同じ頭痛を持っている人の体験談や症状など織り交ぜつつ書きました。
いわば半分フィクション、半分ノンフィクションという感じです。

次回もまた短編になるかもしれませんが、その時はよろしくおねがいします。
 


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>>> base   -- 2014/05/27-22:27..No.[96563] 
短編完結お疲れ様です。

目では見えない痛み、自分にも相手にもかかっても苦しい。

ノエルさんはこの話のなかにその通りの内容があるんですか?

あるよって答えられても私には何も出来ない…

ただ頑張れと励ますしか出来ない。憎いですね。

おっと。すみません。勝手な妄想を…

また新作、期待してます。間は気にすることはないと思いますよ。
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/27-18:35..No.[96555] 
たいへん間が空いてしまって申し訳ございません。
諸事情やモチベーションというのあってなかなか小説の方に手をつけることができませんでした。
書き溜めた分を全て投稿いたしました。

今回の短編ですが、タイトルでも言及しているとおり、自分の発症している頭痛について書かせていただきました。
多少脚色してる部分はありますが、こんな感じになります。

ですがこの小説は、自分の苦痛を示唆したかったワケではなく、
もし皆様の周りにも"眼の奥がズキズキ痛む"という方がいらっしゃれば、少しでもこの頭痛の事を思い出して、本人に告げてほしい、という思いで書かせてもらった次第です。


今後もタイトルを投稿する以上、無駄な間を空けずに継続的に投稿できればと思います。
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/27-18:26..No.[96554] 
Helpless hysteria
(どうしようもないヒステリー)

A false sense of urgency
(誤った切迫感)

Trapped in my phobia
(恐怖感に囚われ)

Possessed by anxiety
(不安に取りつかれている)


Run
(逃げて)

Try to hide
(隠れようとする)

Overwhelmed by this complex delirium
(この錯綜した興奮状態に打ちのめされる)


―――Song by Dream Tehater 〜Panic Attack〜
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/27-18:25..No.[96553] 
 太陽がGUNの本部の真上に位置する頃、屋上にいる一人の人物に、もう一人の人間が近寄ってきた。

「一服か?」
「ああ」

靴から帽子まで全身を迷彩で覆い、その上からさらにプロテクターで体を覆っている黒人の男性が煙草を吹かしていた。
近寄ってきた男性は、プロテクターこそ覆っていなかったものの、先客の黒人男性同様、上から下まですっぽりと迷彩服で覆っていた。
 黒人の男性は、くわえていた煙草を中指と人差し指で離すと、口から微かに白く見える煙をフーッと吹いた。

「そういえばシャドウは?」

黒人の男があとから来た男性に尋ねる。
迷彩の男がまだ火のついてないタバコをくわえながらマッチ箱を持ち、隣に来て答えた。

「トイレだってよ。しばらく戻らないかもってさ」
「なんだ、下痢か?」

黒人の男性のジョークなのか本気なのか判断しかねない回答に、後から来た相方は半笑いしながら突っ込んだ。

「違うだろ。頭痛じゃないか?こないだ診査してもらったって言ってた......」
「ああ、"群発頭痛"っつったっけ?」

"そうだよ"と迷彩服の男が言うとマッチ棒を一本取り、箱に擦って火をつける。
手で風よけを作りながら、彼も煙草に火をつけ、その味を堪能した。

「ほら、俳優のダニエル......なんていったっけ?ハリー・ポッターの主役の―――」
「ダニエル・ラドクリフか。」
「そう、それだ。彼もその頭痛持ちらしいぜ。」

二人は本部の屋上に吹く風を浴びながら、お互い顔を合わせることなく会話した。

「メチャクチャ痛いらしいな」
「ああ、それで気になって家でちょっと調べてみたんだ。
 そしたらその頭痛、なんでも"自殺頭痛"って呼ばれてるんだってよ」
「"自殺頭痛"?なんでだ?」

お互い合わせていなかった顔を、迷彩服の男性が合わせた。
彼から頭痛の別称を聞いた黒人の男性は同じように顔を向け、先ほどまでとは打って変わってお互いの顔を見る形となった。

「そんなメチャクチャな痛さの頭痛を起こしてる時に、目の前にピストルを置いてみろ。
 激痛から解放されたいあまり、ピストルで頭を撃ち抜いちまうようだ」
「マジかよ......」

迷彩服の男が、手でピストルを作り、その銃口に見立てた指で、自分のこめかみ辺りを指した。
それを聞いた黒人の男性は顔をしかめ目を見開き、少々驚いた様子だった。
同時に、シャドウの患っている頭痛をかんがみるように、自分の眉間寄りのまぶたを軽く指でトントンと叩いてみた。

「それと真面目な人ほど、この頭痛になりやすいってウワサだぜ」
「へぇ〜......まあ確かにアイツは真面目っていうか頑固っていうか......」

迷彩服の男性の補足に心当たりでもあるのか、
黒人の男性は苦笑いをしながら黒いハリネズミの姿を脳裏に浮かべた。

「少なくとも、オレたちはその頭痛にかかる心配はねぇな」
「ハハハッ、言えてらぁ!」

ジョークをかましてはゲラゲラと笑い合うその体たらくは、確かに真面目や几帳面などという言葉とは程遠いことが伺える。
 二人の笑い声は、指に挟んでいる煙草から立ち込める小さな煙のごとく、空へと舞い上がっていった。

.
.
.

GUN本部、とある一室。

他の部屋よりも、より清潔に保たれているこの部屋は化粧室だ。
出入り口付近にある洗面台の蛇口を捻ると、水がとめどなく流れてくる。
その水を両手ですくい、顔にかけてあらう。
ひんやりとした水が心地いい。
昔マリアが作ってくれた氷袋を思い出しそうだ。
タオルで顔をふき、正面をみると、黒色の体毛に赤いアイシャドー......

鏡には、紛れも無いボクが映っていた。
だが今は、鏡に映る自分を見ることでさえやっとだ。

自前の水と、先日ドクターに処方してもらった鎮静剤を用意する。
いくらタダとはいえ、化粧室の水を飲むのは衛生的にも抵抗がある。

「うぅ.......!!!」

そんな事をしている間にも、また"波"がきた。

そう、まただ。また悪魔が来た。

悪魔が5寸釘で、僕の眼を金槌で叩いている。
目から血が流れる。

もちろんそんな者は、目の前の鏡を見てもいやしない。
血の一滴さえ流れてはいない。

自分の眼をよく見てみる。充血どころか、その眼は健常時と変わらず至って真っ白だった。

流れているのは、透明な液体。
どうやら、流れているのは血ではなく、涙だったようだ。
激痛のあまり、流れる涙でさえ血液と勘違いしてしまった。

「グウゥ......!!! ハァ......!!ハァ......」

口の中に2粒の錠剤を放り込み、自前の水で一気に飲み干した。

すぐに治まってくれればそれでいいのだが、人体はそうウマく出来てはいない。
治るまで、しばらくかかりそうだ。

それまでは、また悪魔と戦わなければならない......
"自分を治すのは自分の気力次第"とはよく言ったものだ。
それまでは、また波が来てもおかしくない。

そう思っている矢先に、また悪魔が眼に釘を打ち始めた。
ズキズキと痛む。
また目に激痛の波が押し寄せてくる。

何を思ったか、僕は腰に備えてある銃を抜いた。
その銃を、鏡に映る苦しい顔をした僕のこめかみに向ける......


「ウゥ!! くそっ!!」

自分でも予期しなかった行動に、思わずハッとなって銃を投げ捨てた。

驚いた。まさかこんなことをしていたなんて。

あと少し、あと数十分の辛抱だ。

そうすれば鎮静剤も効いてくるだろう。


ああ、頼む。誰か......


―――この頭の中にいる悪魔を どうか取り払ってくれ。


--END--
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/27-18:24..No.[96552] 
 そして幾数十年の時が流れた。

自分と瓜二つの人物と出会い、人類を救い、侵略者からの襲撃を防ぎ、
あれからというもののシャドウの身の回りには、本人でさえ想像も出来ない出来事が立て続けに起こった。
 そして何の因果か、GUNのエージェントとして活動することになった。
しかしどれだけ時が流れようとも、シャドウのあの痛みは決して癒えることはなかった。

 所はGUNの附属病院。広大な受付に大きく掛けてあるアルミの看板には、診療部門が網羅されている。
めぼしい部門はほどんど設けられており、政府直属なだけあって、世界でもトップクラスを誇る医療機関である。
その一つ、"頭痛外来"の待合室の椅子に手足を組んで、目をつぶって座っているシャドウ。

「シャドウ君、おまたせ。CTスキャンの結果が出たよ」

 医務室の待合所で椅子に座って待っていると、白衣を身にまとった人物が、白いカーテンを引いて出てきた。
低く、しかし優しげな声をかけたその人物は、GUNの付属病院に専属している医師のひとりである。
目がくらみそうなくらいの純白の白衣、アゴ髭を少しだけ生やし、太縁の黒いメガネから覗くその目は、まるで神父のようだ。
そのルックスや性格も相まってか、GUNに勤める女性には圧倒的な人気を誇っているらしい。
 その声に反応するように耳をピンと立たせ、黒くて大きなまぶたがゆっくりと開いた。

「ドクター」

 椅子から立ち上るシャドウ。同じような呼び方をする人物がもう一人いるが、今彼の目の前にいる医師とは違い、
性格から見た目まで、まるで正反対にしたような似ても似つかない人物である。
 ドクターがカーテンの向こう側の医療室へと腕を差し出し、その誘導どおりにシャドウは歩いた。 
 医療室の丸椅子にドサリと座り込み、あたりを少しだけ見渡す。目の前にだだっ広いデスクには、銀色に輝く様々な医療道具、
おびただしい数のファイル、そしてパソコンのモニターに映る心電図のような画面......その全てが、シャドウの明晰な頭脳を持ってしても難解に見えた。

 向かいの椅子にドクターが座り込み、シャドウと対面する形となった。
彼のもつファイルには、CTスキャンによって明らかになった脳内のレントゲン写真があった。おそらくシャドウの脳内の断層であるに違いない。

「結果を見させてもらったよ。
 ......シャドウ君、キミの言うその目の痛みは"群発頭痛"というものだ」

ファイルを見つめる目はシャドウの方へと向いたが、先ほどまでの優しげな目は少しだけすわった。

「"群発頭痛"......?」

聞き慣れない単語に黒い眉をひそめてオウム返しをするシャドウ。

「そう、世界でおよそ1000人に1人はかかっているといわれている、まれに見る頭痛の一種だよ」

ドクターは体を捻らせ、少しだけ椅子を回転させた。
すると、メガネを通して真剣な眼差しでで手元のファイルを見ながら症状を説明した。

「人によって症状は異なるけど、主に2、3ヶ月に一回くらいの頻度で発症する。
 その後も連日のように起こって、1、2時間で自然治癒するという人もいれば、一日たっても治らない、という人もいる」

「そしてその痛みは、主に片側の目の奥に集中して、想像も出来ないほどの激痛に襲われる......
 脅すつもりじゃ無いのだけれども、過去に同じ頭痛を患った患者さんがいて、その人は"ナイフで目をえぐられるような痛さ"だと言っていたよ」

淡々と症状を説明するドクターを、何も言わずに、何の表情も浮かべずに見つめるシャドウ。
これほど感情を顔に出さない彼が、頭の痛みに悩まされる表情など、誰一人として想像できないだろう。

「いかにも......ボクの場合は、"目に五寸釘を打ちつけられている"といった感覚だ。
 あまり痛むもので、明け方に目が覚めた事もあった......この頭痛の原因はいったい?」

彼の口から疑問の声が出ることは滅多に無い。それほど、この頭痛の恐ろしさを知ったのだろうか。
 すると今まで講釈さながらに動いていたドクターの口がへの字を見せたきり動かなくなった。
ウンと唸り、しばらくすると、その口が重い扉を開くようにゆっくりと開いた。

「......気の毒なことに、この頭痛はいまだ原因が解明されていないんだ。
 頭部の血管が拡張して痛みが生じる、という説が一般的だが、詳しいことは不明だ」

ドクターの解答が薄々予測できてたのだろうか、案の定といった具合で眉間にシワをよせて目をつむり、少しだけうつむいた。

「なにか対処はできないのか?」

うつむき加減の顔をあげると、またドクターに問いかけた。

「対処法としては、発作が起こりそうになったら、長時間の入浴は避けること。
 そして頭痛薬を早めに飲む。窓を開けて、深呼吸をすることなんかも有効だよ」

 カルテのような紙に記録をするドクター。
内容はおそらく病名や主要症状、処方や診療日などであろう。
片手でメガネの黒い縁をおさえながら、慣れたように紙にペンを滑らせる。

「それじゃあ、鎮痛薬を渡しておくよ。発作が起こりそうになったらこれを飲んで。
 辛いだろうけど、とくに命に別状は無いから安心してくれ」

ペンをとめ、シャドウの方へ体ごと椅子を回転させる。
そのドクターの目は、どこか憐れんでいるように見えた。

「わかった、世話になったな......」
「うん、お大事にね」

軽くドクターに礼を言い、純白のカーテンの向こう側へと消える。
その下から覗くシャドウの靴が見えなくなるまで、ドクターは彼を見送った。
 


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>>> ノエル   -- 2014/05/27-18:24..No.[96551] 


「シャドウ、眼の具合はどう?」

 無限大の宇宙にポツリと浮かぶ半円形のスペースコロニー"アーク"。
地球からであれば肉眼ではとても見えないほど小さいが、その等身大は大きいなどとは言い表しがたいほど広大なものであった。
 内部は、プロフェッサー・ジェラルドの研究室はもちろん、廊下に並木のように並ぶ扉、地球を望む展望スペースなど、地理に疎いものであれば、入って数歩で迷ってしまうことうけ合いの大規模であった。

 アークの一角、並木のように並ぶ扉の一つの目の前に、一人の少女が、氷水の入った白い袋を持って立っていた。
透き通るような青い瞳、艶のある若干クセのある金髪に水色のカチューシャ......
おとぎ話のアリスを彷彿とさせるような可憐な少女が扉が開くのを待っている。
数秒と経たぬ間に扉は上部へと開き、少女は中へと入る。
 こじんまりとした部屋にはたった一つの純白のベッド。
そのベッドに靴を脱ぎ、横たわる人物がいた。

「マリア......ああ、相変わらず......」

純白のベッドとはまるで正反対の黒いハリネズミ、シャドウが横たわっていた。
靴を脱ぎ、真っ黒な裸足を投げ出しては、ぐったりとして仰向けになっている。
白い氷袋を右目に当て、部屋に入ってきたマリアの方へ向くように、肘を使って上体を少しだけ起こす。

「目薬を差しても、ダメ?」

目線を合わせるように座りこむマリアの問いかけに、シャドウはゆっくりと首を横に振った。
大きくへこんでいる枕元には、プラスチック製の小さな容器に入った目薬と、綺麗に折りたたまれたハンカチが置いてあった。

「おじいちゃんが言ってたのだけれども、シャドウのその"目の痛み"は少し特殊なんじゃないかって。
 アークにもお医者さんはいるけど、地球にある大きな病院じゃないと分からないかもって......」

申し訳なさそうにそう言うと、持ってきた新しい氷袋を取り替える。
それを渡し、代わりにシャドウの使っていた氷袋を受け取ると、氷が小さくなっており、水がたっぷりと溜まっている事が手にとってわかった。
マリアの手には、冷たさと温もりが互いに競い合うように、じんわりと広がった。

「気にしなくていい、大丈夫だ。
  .....マリア、悪いけど、もう少し一人でいさせてもらっても?」

マリアの方を向いたその目は、誰が見ても一切の傷ひとつなかった。
新しい氷袋を再び目に当て、目をつぶってため息まじりにうなだれるシャドウ。

「えぇ、お大事にね。シャドウ」

いつもより口数も少なく、唇も最低限しか動かさないその様子に
尋常ではない痛みを察したのか、過干渉することなく、マリアは部屋を後にした。
 


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>>> ノエル   -- 2014/04/17-00:09..No.[95994] 
baseさん、お久しぶりです。

細かい記憶は曖昧ですが、子供の時から発症していましたね。
原因や名称が分かったのはつい最近だったりします。

主に、詳しい症状や実体験などを小説を通して少しでもご理解していただこうかと思っていますので、
読んでいただければ幸いです。

 


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>>> base   -- 2014/04/16-23:49..No.[95992] 
お久しぶりです。ノエルさん。
たった今ネットで調べるまでその頭痛のことを知りませんでした。
上の説明だと

ノエルさん、その頭痛にかかってるんですか?
 




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