私は義母と仲が良い方だと思っている。
(あちらがどう思っているかは知らないけど!)
今、住んでいる場所から私の実家は遠いのでなんだかんだ義母に頼りきりである。本当に義母様様である。
その義母だが、最近・・というか元々なのかも知れないけど、言い間違いや勘違いがとても多い。
その度に息子から報告され「おおっ、なにそれ!」と笑い、その後に義母本人から「あんな、また間違えたんやわー」と言われ、また話を聞いては一緒に笑うのだ。
義母が直接話してくることを考えると、ここは笑い飛ばすのが礼儀でしょ?
さすが関西よりの県だな。素敵すぎる。
例えばどんな間違いをするのかと言うと・・・。
あれは昨年の話。
学校で授業参観後に引き渡し訓練があった。
引き渡し訓練と言うのは、緊急時に保護者へ児童をスムーズかつ、安全に引き渡せるように実施されている。ウチの学校では事前にカードを学校へ提出しているので、それを先生が確認しながら保護者へ引き渡すようになっている。
私がその日、どうしても行けなかったので、義母に変わりに行ってくれるようにお願いをした。
子ども達が整列しており、そこの前で先生がカードを確認し「どなたの保護者ですか?」と聞きながら引き渡しをしていたようだ。義母の前の方までスムーズに進み、いよいよ義母の番がやってきた。
先生「どなたの保護者ですか?」
義母「はい。ヒロシです」
先生「ヒロシくんですか・・(先生、パラパラとカードをめくる)」
義母「ええ」
先生「ヒ、ヒロシくんですよね?クラスは合ってますよね?(先生、見つけられず慌て始める)」
義母「ええ、クラスは間違いないです」
先生「あの・・失礼ですが、お名前を教えて頂けますか?(と義母の名前を確認する先生)」
義母が自分の名前を答える。すると・・
先生「あっ!ユートくんの保護者ではないですか??」
義母「!!!!・・・あ・・・間違えました!!ユートの保護者です・・」
義母は孫であるユートの引き渡し訓練なのに、一生懸命自分の息子であるヒロシの名前を伝えていたのだ。
その一部始終を見ていたユートは「なんで僕はなかなか呼ばれないんだろう?」と思っていたらしい。一瞬、慌てていた先生も苦笑いである。
事情を知ったユートが「名前間違えたら引き渡し訓練にならへんやん!」と怒りつつも笑いながら義母に向かって言っていた。
義母は「今年は間違えへんから大丈夫やわー」とヘラッと言っていたが、私、今年は引き渡し訓練に行けそうなのよねぇ。ユートに聞いたら「お母さんの方が間違いないわ!お母さんお願い。」と言っていたけど、義母の気持ちを尊重してあげたい気もするしどうしようか少々悩んでいるのである。
それからもう1つ別の話。
その日、息子が義母の家にお泊りをした。
夕食を終え、息子がお風呂に入ろうと服を脱いだその時に義母はこう言ったのだ。
「今、脱いだパンツ、冷蔵庫に入れておいてな!」
・・・。
息子、全裸で固まったらしい。
「パ、パンツを冷蔵庫に入れるの?」と息子が義母に問いかけたことにより、義母は自分の言い間違いに気づいた。
義母の頭の中では「今、脱いだパンツ、洗濯機に入れておいてな!」と言ったつもりだったようなのだが、口から出てきた言葉は「今、脱いだパンツ、冷蔵庫に入れておいてな!」だったのだ。
息子が「ほいほーい、わかった。入れておくねー」と言うようなアホな子でなくて良かったと後に義母がしみじみと語っていた。
あってはならぬアブナイ言い間違いであった。
私はそんな言い間違いの数々を義母の家で、義母が買ってきてくれたケーキを食べ、義母が入れてくれたコーヒーを飲みながら、「そんなんないわー!」と少しツッコミを入れつついつも笑って聞いているのである。
平和だ。
だけど、私は本当に何もしてないので、義母は困っているかも知れないんだけどね~ヘラヘラ☆