札幌行方不明:「早く見つかって」1週間過ぎ続く捜索
毎日新聞 2014年05月11日 22時04分(最終更新 05月12日 00時13分)
札幌市厚別区で、障害者養護施設職員、伊藤華奈さん(25)が行方不明になり、11日で1週間がたった。北海道警札幌厚別署は延べ約560人を動員し、自宅周辺の捜索や聞き込みを進め、これまでに74件の情報が寄せられたが、有力な手がかりはないという。友人らは「早く見つかって」と期待を寄せている。
同署などによると、伊藤さんは4日午前0時40分ごろ、同区厚別町上野幌の自宅アパートで、婚約者と口論になり外出した。同56分ごろまで、友人と無料通話アプリ「LINE」でメッセージをやりとりし、同1時ごろ、婚約者に「助けて、警察を呼んでほしい」と電話したのを最後に連絡が途絶えた。翌日は友人の引っ越しを手伝う予定だったという。
自宅近くのコンビニエンスストアの防犯カメラには4日午前0時40〜50分ごろ、伊藤さんとみられる人影が映り、同1時10分ごろには電話を受けて捜しに来た婚約者がそれぞれ記録されていた。
伊藤さんは身長160センチ。髪は茶色に染め肩までのストレート。クリーム色のコートに黒のスエットズボンを着用していた。
中学と高校で伊藤さんと同級生だった会社員の大槻良子さん(25)は「明るくてリーダー的な存在だった。失踪する理由は全く考えられない。早く元気な姿を見せてほしい」と話した。
同署(011・896・0110)は引き続き情報提供を呼びかけている。【酒井祥宏、三股智子、日下部元美】