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 栃木県今市市(現日光市)で2005年、市立大沢小学1年の吉田有希(ゆき)さん(当時7)が下校途中に連れ去られて刺殺された事件で、栃木、茨城両県警の合同捜査本部は3日、栃木県鹿沼市西沢町、無職勝又拓哉容疑者(32)を殺人容疑で逮捕した。捜査関係者が明らかにした。

 勝又容疑者は1月29日、偽ブランド品を販売目的で持っていたとして、商標法違反で栃木県警に現行犯逮捕された。その後起訴され、宇都宮地裁で公判中。捜査関係者によると、2月中旬ごろ、県警の調べに対して、有希さんを連れ去って殺害したことをほのめかす供述をし始めたとされ、県警は裏付け捜査を進めた結果、容疑が固まったと判断した。

 捜査関係者によると、勝又容疑者は05年12月1日午後2時50分ごろ、下校途中に同級生と別れて1人になった有希さんを車で連れ去り、別の場所に移動。同日午後から2日午前までの間、有希さんの胸を鋭利な刃物で十数回刺し、殺害した疑いが持たれている。

 勝又容疑者は有希さんと同じ小学校を卒業しており、幼少期に一時、連れ去り現場の近くに住んでいたことがある。事件当時は連れ去り現場から数キロ離れた鹿沼市内に住んでいた。