スタバ店内BGMの秘密?新メニューや季節に合わせ選曲?スタバさんに聞いてみた
Business Journal 6月3日(火)3時0分配信
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東京・新宿のスターバックス店舗(「Wikipedia」より) |
この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は放送作家の林賢一氏が、スターバックス コーヒーの店内で流れるBGMに関する疑問について迫ります。
【今回ご回答いただいた企業】
スターバックス コーヒー ジャパン 麻布十番店 様
店内BGMというのは、その店のアイデンティティーである。
昔ながらのラーメン屋はラジオを流している(イメージがある)。個人経営の喫茶店ではJAZZをかけたりしている(イメージがある)。ゴーゴーカレーにいたってはオリジナル自社ソングを流している。これはイメージではなく事実である。
こう並べてみると、それぞれの店の特性が出ているのは間違いないだろう。モダンなレストランでUSENのJ-POPがかかっていることはあり得ない。意識的かそうでないかはともかく、「うちはこんな感じの店なんですよ、そこんとこよろしく」というアピールが店内BGMには滲み出てしまうのだ。
そこで、ふと思う。スターバックスの店内BGMはどうだろう。
あくまでイメージだが、ボサノヴァ、ゆるいR&B、モダンジャズなどなど、明らかにセレクトされた感がある。あれって、誰がセレクトしているんだろう? そもそもお店によって曲が違うのだろうか? 気になる。
そこで、スターバックス コーヒー ジャパン 麻布十番店に直接聞いてみた。
「店内で流れているBGMは誰のセレクトですか?」
担当者(若い女性) スターバックス専用のCDが店舗ごとに送られてきて、それを各店舗で流しているんです。
--本社からCDが送られてくるのですか?
担当者 はい。
--専用ということは、店舗で流すように選曲されたCDですか?
担当者 はい、そうです。
--それは、店舗によって違うのですか?
担当者 恐らく、時間帯によって、少しずつズレてはいると思いますが、同じものをかけてます。
--CDには、何曲くらい入っているのですか?
担当者 少々お待ちください。
〜10秒後〜
担当者 今、正確な曲数はわからないので、詳しくお知りになりたければ、一度、お客様相談室にお問い合わせいただけますか?
--では、そのCDはどのくらいの頻度で送られてくるのですか?
担当者 今ですと、バナナのフラペチーノなど、販売しているメニューによって送られてくるCDが違うので、それをかけています。
--販売メニューに合わせた選曲になっているのですか?
担当者 はい。ほかにもサマーCDやオータムCDなど、本社で選曲したものが送られてきます。
--では、本社に担当部署があるということなのでしょうか?
担当者 はい、どの部署が担当しているのかはわからないのですが、季節ごとに店舗にCDが送られてきて、それをかけています。
--日本と海外では違うのでしょうか?
担当者 おそらく海外とは違うと思いますが、日本ではどの店舗でも同じです。
というわけで、明確な答えが返ってきた。「本社から送られてくるCDをかけている」のだ。しかも、季節や新メニューごとに、そのCDは変わるというのだ。
そうならば、本社には「スタバDJ」なる人がいて、選曲しているのであろうか。日本にどれだけのDJがいるのか知らないが、そのスタバDJが選んだ曲を聞いている人数は日本中に膨大にいる。もしかしたら、日本で最もリスナーの多いDJは、スタバDJなのかもしれない。ぜひ会ってみたい。すぐに会話が続かなくなるかもしれないけれど。
酒平民 林賢一/放送作家、脚本
最終更新:6月3日(火)12時11分
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