病室の窓を破って逃走の容疑者、砂浜で倒れているところを確保
2014年6月2日12時5分 スポーツ報知
2日午前2時20分ごろ、強盗強姦罪などで佐賀地検に起訴された後、福岡市の「雁の巣病院」で鑑定留置中だった佐賀市の飲食店従業員・大隈保之被告(32)が病室の窓を破って逃走した。
福岡県警が200人以上の態勢で捜索中、午前7時すぎに病院から約1キロ離れた海岸で「男が砂浜で倒れている」と通行人から110番があり、大隈被告を確保した。意識がもうろうとした状態で、別の病院に搬送された。
県警によると、大隈被告は海岸にある橋から砂浜に飛び降りたとみられ、「死のうと思った」と話している。
佐賀地検によると、大隈被告はことし1月10日、佐賀県警に逮捕され、同月31日に起訴された。公判前整理手続き中の裁判所の判断で、精神鑑定のため4月3日から雁の巣病院に鑑定留置となった。期限となる2日に、地検の検察事務官が佐賀少年刑務所内の拘置施設に移送する予定だった。
起訴状などによると、大隈被告は1月6日未明、佐賀市内の女性宅に侵入、ナイフで脅して現金2万3000円を奪い、暴行したとしている。
福岡県警によると、2日午前2時20分ごろ、ガラスの割れる音を聞いた病院職員が病棟1階にある大隈被告の病室に駆け付けたが、姿が見えず約10分後に110番した。ベッドの部品を使って窓を割ったとみられる。
現場はJR雁ノ巣駅に近い住宅街。