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■前原誠司・民主党元代表

 立憲主義を高らかに標榜(ひょうぼう)するのなら、憲法9条は実態と乖離(かいり)していることの中で憲法改正が議論されるべきだと私は思う。

 憲法解釈の変更が行われるのなら、しっかりと具体例をもって皆さん方に説明して変更し、後に憲法改正を経て矛盾を解決する。憲法改正は皆さんに堂々と説明できるという思いは共有するが、朝鮮半島で今日、明日、何かが起こるかもしれない。そういう状況でもし憲法改正を高らかに掲げていれば、迅速に果たして対応できるのか。

 解釈変更なら、閣議決定を行い、準備をしていた法案を提出し、何かが起きたときには対応することが可能になる。もし憲法改正を前提と言い切ってしまえば、なかなか現状に対応することにはならない。(京都市の街頭演説で)