STAP論文 1本取り下げの意向5月28日 17時17分
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが発表したSTAP細胞の2本の論文のうち1本について、小保方リーダーを含む3人の責任著者が合意し、ネイチャーに対して取り下げの意向が示されたことが分かりました。
取り下げの意向が示されたのは、ネイチャーに発表された2本の論文のうち、STAP細胞がこれまでにない万能性を持つことを示したとしていた「letter」(レター)と呼ばれる論文です。
関係者によりますと、この論文で責任著者となっていた理化学研究所の小保方リーダーと笹井芳樹副センター長、それに山梨大学の若山照彦教授の3人が取り下げに合意し、ネイチャーに対して取り下げの意向が伝えられたということです。
この論文を巡っては、複数の写真に事実と異なる点があるのではないかという新たな疑義が指摘されていましたが、理化学研究所は一部の著者が取り下げの意向を示していることを理由に調査は行わない方針を示していました。
小保方リーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士によりますと、小保方リーダーが笹井芳樹副センター長にメールを送り、「この論文の取り下げには特に反対しない」という意向を伝えたということです。
ネイチャーの論文には、もう1本、ねつ造と改ざんの2つの不正があると認定された「article」(アーティクル)と呼ばれる論文がありますが、一部の著者が同意しておらず、取り下げの手続きは行われていません。
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