土居新平、上栗崇
2014年6月2日21時59分
全日本空輸が4月、国際線の事業規模で初めて日本航空を上回ったことが2日わかった。経営破綻(はたん)で路線を大きく減らしている日航に対し、3月末に拡大した羽田空港の国際線が全日空に大きく傾斜配分されたためだ。国を代表する航空会社を指す「ナショナルフラッグ・キャリアー」が交代した。
航空業界では、運航した座席数と飛行距離(キロメートル)をかけた「座席キロ」という数値で事業規模を表すことが多い。いわば「お客を運ぶ力」ともいえる数値だ。4月の国際線は日航が前月比3・0%減の約38億座席キロだったのに対し、全日空が同10・6%増の約41億座席キロで、初めて首位が入れ替わった。
国土交通省が、3月末から増えた羽田の国際線を全日空に1日11便、日航に5便と傾斜配分したことが響いた。路線数でも、日航51に対し全日空が54だった。
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