理研改革委:小保方氏も検証参加を 再調査、改めて要請
毎日新聞 2014年06月02日 21時50分(最終更新 06月02日 22時46分)
STAP細胞の論文問題で、外部有識者による改革委員会(岸輝雄委員長)は2日、理化学研究所の調査委員会が不正認定した2件以外の疑義について、再調査するよう理研に改めて要請した。理研が進めるSTAP細胞の有無を調べる検証実験に、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーが関与すべきだとの見解を再発防止策に盛り込む方針も決めた。
STAP論文は2本あり、このうち1本で調査委は不正があったと認定。もう1本についても画像やグラフに疑義が指摘されているが、小保方氏らが撤回に応じたことを理由に、理研は調査しないことを決めた。
改革委は非公開で行われ、岸委員長によると、この論文への理研の対応を議論。「(論文を)取り下げるから不問というのは、不正問題を解決するための改革委(の方針)と相反する」などとして、新たな疑義の調査を求めることで一致した。
近く公表予定の再発防止策について、今後も第三者による調査を継続する必要性を盛り込むことで合意。検証実験については「(小保方氏が)関与してできなければ、STAP細胞もSTAP現象もないということが言える」と述べた。【大場あい】