国際
【視線】友好一転、「嫌悪感」受け止めて暮らすグレンデール市の日本人
強い日差しが照りつけていた。植栽された木々はきれいに手入れされている。鳥のさえずりが聞こえるほど静かで、米ロサンゼルスのダウンタウンから東に約1・5マイル(約2・6キロ)の場所とは思えない。
ここは日系人専用の老人ホーム。広大な敷地の一角にある裁縫室に彼女はいた。大きな裁縫ばさみで、布を型紙に合わせて切っていた。「私が入りたい部屋は満室で、入居待ち」と話す彼女は週1回、裁縫のボランティアでホームを訪れる。洋服の傷や穴を繕ったり、ボタンを付け直したり。作った洋服をバザーで販売したりもする。
ギンガリー(旧姓・塩田)・廸子(みちこ)さんは卒寿(90歳)を迎えた。長い米国生活で思いだすのは故郷の情景だ。「田んぼばっかり。学校の子供も大半は農家の子。農繁期にはお弁当持って農作業を手伝いに行った。イナゴもたくさん捕りました」
大正13年、大阪・天王寺で生まれた廸子さんは、幼少期から大阪の中河内郡高井田村新喜多(しぎた)で育った。現在の大阪府東大阪市だ。今でこそ、日本の技術を支える「ものづくりの町」として知られるが、当時はどこまでも田園地帯が広がる田舎だった。
関連トピックス
関連ニュース
[PR] お役立ち情報
- 北朝鮮側、訪日に前向き 菅長官「必要なら対応」 拉致再調査合意で 6.2 18:39
- 【海外こぼれ話】逃がさない!6.2 15:48
- 【海外こぼれ話】見ないで!6.2 15:46
- 境-羅津の航路開設で日朝が協議、韓国紙が報道6.2 14:49
- 「総連問題は含まれると考えている」 北朝鮮・宋担当大使、訪日に前向き 6.2 13:20
- 【視線】ソウルから消えた日本人客、今さら「来てね」と言われても6.2 11:36
- 【環球異見】ウクライナ大統領選 米は武器・軍事技術の供与を(ウクライ… 6.2 11:18
- NSA、顔写真を大量傍受 認証システム構築進める 米紙6.2 09:57
- 爆発で40人死亡 ナイジェリア北東部6.2 09:22
- 日朝拉致合意の影響協議へ 米韓代表、北朝鮮核で6.2 09:14
PR
PR