韓国の医療ツーリズム業が急成長、海外への出張整形手術も―中国メディア

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中国メディア・新民週刊は30日、韓流ブームが韓国への医療ツーリズム振興にも一役買っているとする記事を掲載した。

韓国は2006年から「健康旅行」と称する医療ツーリズムの統計を取り始めた。現在、収入額自体は少ないもののその成長ペースは猛烈だ。韓国政府・健康福祉部によると、13年には191か国からやってきた21万人あまりが同国内で医療サービスを受け、その医療費は計3934億ウォン(約392億円)の収入があったという。前年に比べて人数は32.5%、医療費は47%の増加だ。

国別では中国が約5万6000人で最も多く、米国の約3万2700人、ロシアの約2万4000人と続いた。中国人患者は半分以上が女性で、美容整形がメインだという。一方で、がんや脳血管、心疾患といった分野にも広がりつつあるという。

韓国政府も医療ツーリズムの推進に積極的だ。09年に経済の新成長力産業に選び、産業振興を支援する措置を数多く実施してきた。政府は20年には訪問客数が100万人に達し、約6兆ウォンの収入と21万人の雇用を確保できると見込む。

また、外国から患者を呼ぶだけではなく、国外への医師派遣も行っている。ソウル大学病院は昨年から今年4月までにカザフスタンで13例の生体肝移植手術を実施、70万ドルの収入を得た。また、美容整形分野でもベトナムや中国での手術で約500例の手術を行ったという。

(編集翻訳 城山俊樹)