ぷよ通151万点動画販売にまつわる怪文書の追跡まとめ
大体の情報元はこちら。 (増田=はてなアノニマスダイアリー=はてな匿名ダイアリー)
- 増田:ぷよぷよ通 登場20年 事件から10年 水無月・MYK事件カミングアウト
- 増田:続・ぷよ通 登場20年 事件から10年 水無月・MYK事件カミングアウト
- 増田:上記記事の用語解説
- Twitter:しろま氏のツイート
- 増田:to_the_starsについて
雑に要約すると、10年ほど前に自分がぷよ通の全一動画(151万点)を売ったが当時全国2位の人が全国1位の人かと疑ってたけど違うよ全然違うよちなみに動画は捏造みたいなものだよ、とカミングアウトしたという話。
だったのが、後から物言いが付いて面白い、じゃなかった、ややこしいことに。
なお私は、ぷよぷよは多少嗜んでたけど地方のゲーセンで勝ったり負けたり程度のレベルなので、関係者でも事情通でも全くなく、単に昭和の事件発掘的な雰囲気が面白そうでまとめただけです。
6連鎖ぐらいから厳しくてねぇ…… 発火点管理も上手くならず……
あと基本しろまさんの結論と大体同じですので、しろまさんが出されたURLをちゃんと追った人は別に読まなくても問題ないです。
登場人物
ERI氏
- ぷよ通スコアアタック151万点の動画をヤフオクで売った方
- 今回増田にてカミングアウトした
代理人
- 上記ERI氏の動画をヤフオクで代理販売したとされる方
MYK氏
- 151万点動画時点で全国2位(135万点)だった方
- 151万点動画を購入した人の友人で、ERI氏=水無月氏ではないかと疑っていた
- MYK氏は水無月氏と面識があり、直接会えば同一人物かどうか確認出来た
水無月愛理(みなづきえり)氏
- 151万点動画時点で全国1位(142万点)だった方
- ERI氏と名前が同じため、動画作者ではないかと疑われる
- ぷよ通以外のスコアも含めてグレーな噂があったとか
簡単な用語などの説明
詳しくは増田の解説を。
スコアアタック
とことんぷよぷよではなく、都度CPUと対戦するストーリーモード(ノーマルモード)の累計得点を競っていた。
マージンタイム
元がアーケードのゲームなので一人プレイに永パ防止機能が仕込まれていた。
具体的には「マージンタイム」と呼ばれる時間を過ぎるとCPUから送られてくるお邪魔ぷよの数が膨大になり、永久に続けるのは困難となっている。
この数値は家庭用版なら設定画面から変更可能だし、アーケード版でも基板の設定さえ弄れば変更出来た(=基板持ち込み or 店員の協力があれば変更可能)。
動画の捏造方法
メガドライブ版では2Pから乱入することによりCPUとの対戦がリセットされるため、そのシーンさえ編集してしまえば捏造出来たとの事らしい。
つまり
「ステージ開始→調子が悪い→2P乱入→2Pわざと即負け→ステージ最初から」
をループし、満足出来るスコアが出たら次のステージ、ということが出来て、やり直した部分は動画編集時にカットしたという事らしい。
経緯
事件以前
- 1994年頃: ぷよ通稼働
- 2004年頃: スコアアタック 全国1位:水無月氏142万点、全国2位:MYK氏135万点
2004年10月上旬
ヤフオクに問題の動画が出品される。
出品者は to_the_stars_jack 氏。
最後に、当時のヤフオク出品ページ。 これら4つのIDや誕生日、ブログデザインを見比べてみると…!? pic.twitter.com/ZCL7pqr2dr
— しろま (@ShiromaNavi) 2014, 6月 1
2004年10月30日
MYK氏が動画に関して疑問を呈する(web archive)。
要約すると次のような感じ。
- 151万点動画を見て失意にくれていたが不正を見つけた
- マージンタイムを伸ばしている
- マージンタイム延長という不正は、メガドライブ版だけでなく、アーケード版でも基板持ち込みなどしていれば可能。
- 水無月氏はERIと名乗っていたこともあった
- 151万点動画のERI氏とは水無月氏ではないのか、ひいては水無月氏はアーケード版でも不正を行っていたのではないのか。
- これらを糾弾したが、最終的には代理人がERI氏に伝えてくれなかった
ここではマージンタイムの件だけで、先の捏造方法は何も触れられていない。
2004年12月
MYK氏が、ビデオの発送元とされていた人の所に訪れる。
参考資料としてその訪れられた側の人のブログ(web archive)。
本人曰く「ぷよぷよ関係で過去にやりとりをした人に、住所を悪用された」。
IDは to_the_stars。
この記事の後に続いてぷよぷよの思い出を語っているが、どうもその画像は本文中の記述とは合わない様子。
送付元の全く関係ない(ということにされている)ぷよらーのブログ。
2005年03月16日の記事にMYKさんが訪ねてきたことが書かれている。
http://t.co/Kgs1rDOFTM
自己ベストが72万点と書きつつ、次の記事の画像がセリリ終了70万とか面白すぎるやつ。
— しろま (@ShiromaNavi) 2014, 6月 1
「セリリ」とはストーリーモードのレベル2のキャラなので、ここで70万点なら最高72万ということは無い、という事らしい。
なお1992年12月に浪人生だったとの事で、1973-1974年頃生まれと思われる。
あとTOEICが好きらしく2005年3月時点で25回ほど受験。
2007年5月
mve.jpというサイトの管理人が151万点動画をニコニコにアップする。
本人曰く Winny に上がっているとの事。
ブログのIDは tm1973、ニコニコのIDは Takehiko_Mills、なお Youtube にも同様の動画を上げておりこちらは Takehikomi。
以後2007年8月まで断続的に、掘り出した動画・知人のプレイという態でぷよ通動画を上げる。
- 5/12 ぷよぷよ通 ~大連鎖でとことん点数を稼いでみる~(ヤフオクで売られた動画 151万点)
- 6/02 ぷよぷよ通 ~階段連鎖しかできない友人が全力でプレイ~(152万点)
- 6/22 ぷよぷよ通 ~コンピュータをこてんぱんにやっつけてみました~(179万点)
- 8/10 ぷよぷよ通 ~ノリと勢いだけでがむしゃらにプレイしてみました~(「数年前にゲームセンターにてビデオ録りさせてもらったもの」201万点)
また同年10月17日、自分のブログにてアップした旨などを発表。
こちらにも151万点動画の経緯や、MYK氏や水無月氏の話がある。
ブログのプロフィールによると1973年生まれ。
2007年6月頃
何故かZ会で数学を頑張るという高校生のブログにて、上記のニコニコ動画の6/22分と8/10分がアップ直後1時間以内ぐらいで告知されている。(6/22、8/10)
プロフィールによると1991年6月6日生まれ。
ブログのIDは tothestars。
ブログの仕様デザインテンプレートが tm1973 と同じ。
親御さんが英語に熱心なのかTOEICをかなり早くから受験しており、1997年(幼稚園時)の頃から始め、2004年11月(中学1年)には27回目のTOEICを受験している。
2014年6月1日
突如増田にてカミングアウト。
主張は次の通り。
- 151万点動画を売ったのは自分
- 買ったのは横浜のN.I氏ただ1名で、それを知っているから自分が本物の出品者
- 動画が売れて欲しいので水無月氏と間違われそうなERIという名前にした
- ERI ≠ 水無月愛理
- マージンタイムも確かに触ってたけどそれ以前に捏造してた
- 千葉県船橋市のぷよぷよプレイヤーの住所を発送元にした
- MYK氏はそのプレイヤーの元に訪れたと聞いている
- 水無月氏を貶める意図は無かったし、水無月氏のスコアはぷよ通だけにとどまらないので不正をしてるとは考えられない
疑問点や不思議な点
増田でカミングアウトした人は誰か
- 増田氏=ヤフオク出品者=to the stars
- mve.jp管理人=tm1973=Takehiko_Mills
ここまでは良いだろう。
増田氏とmve.jp管理人だが、一致しているのは次の点。
生まれ年・同じ151万点動画に触れている事・その際の主張が似ていること・TOEICが好きなこと(片方はZ会高校生だが)など。
またmve.jp管理人が151万点動画を入手したルートはWinny経由だそうだが、これには強く違和感があり、増田氏とイコールな方がしっくりくる(後述)。そもそもny経由なら2番目以降の動画の出本は別になる。
この辺から、私には同一人物の可能性が高そうに思える。
動画を作ったのは水無月氏かどうか
- 増田氏 = to the stars = MYK氏が訪れた千葉県船橋市の人
- MYK氏は水無月氏と面識があったらしいので、直接会っているto the stars氏は水無月氏ではなさそう
- 増田氏が実際に動画をプレイした人かどうかは分からない
- 素直に行くと「増田氏=ERI氏=動画を作った人 ⇔ 代理人はいない」
to the stars氏はそれなりに「ぷよぷよ」や「ぷよ通」の造詣が深く、部分リセット捏造をしつつも151万点動画を作ることは不可能ではなさそう。 - ただ「増田氏=代理人≠動画を作った人=水無月氏」も否定は出来ない。
- もちろん増田氏でも水無月氏でもない第三者によるものという可能性もある。
Winnyに流出させたのは誰か
ニコニコの151万点動画はWinny流出ものを拾って上げたとtm1973氏は言っている。
しかしこの動画を唯一1万円出して購入した横浜のN.I氏が流出させたのかというのは疑問。
増田氏が流してる方がしっくりくる気がする。
そもそも本当にWinnyに流出してるのだろうか。
Z会ブログの意図
ザッと見ると結構真面目にZ会をやっている。謎。1973年生まれだとするとこのブログは30過ぎたおっさんがやってたことになるし。とはいえアフィリエイトの線も弱そう。
しかしmve.jp管理人の子どもだとすると高校3年生頃の子どもと言うことになる。
ここがよく分からないのが良いアクセントになっているw
増田カミングアウトの意図
これもよく分からないのがミステリアスで面白い。
- 水無月氏は無関係な旨をやたら強調し擁護するが、関係はあるのだろうか
- 自己顕示欲だけならもっと201万点動画を推しそうに思える。実際「今の全一はこれだ」とニコニコやYoutubeでは宣伝してたし。
- 本当に「私はあの事件の渦中の人物だったんだZE!」と言いたいにしても無駄な嘘を混ぜすぎな気がする。
最後に
今回、真実は何なのか、という意図は薄いです。どうせ増田氏が本気でネタバラシするか大ポカかますしか分かりませんし。
個人的には今回の記事や周辺から、2000年前後のゲーセンに集まっていた一般ゲーマーやノーターやスコアラーなどがグチャグチャしていた雰囲気と、その中で私も上達したい意欲と上達しない腕と承認欲求とを持てあましてグルグルしていたあの頃を思い出し、とても懐かしく、思わず追いかけてしまいまった次第ですw
ゲーマーとノーターや、ゲーマーの中でもゲームメインと承認欲求メインの人でネチャネチャすることは多かったけど、やはりスコアラーの人は真剣でかつ有名でもある分、取り巻きが出来たりスパイが横行したり、今になって思えばカオスで面白かったなーと思います。
もちろん今は今でゲーセンでもニコ生でも似たような事はあるんだろうけど、ブログのIDや話題から色々漏れる様などが当時らしくてまた懐かしく。
こ~こはど~この箱庭じゃ?とか、あと名前が出てこないけど、子どもの成長を逐一ブログで報告し子ども自身にもブログ開かせてたら最後えらいことになったみたいなFlashか何かとか、そういうのを思い出しました。
だーっと追いかけてしまって結構満足してるので、この後の展開があってももうまとめたりしないかも知れません。
(以上、元大阪駅前第二ビル アクティロイヤル テクニクビート基板持込者より)