公開プレゼンテーション
平成26年度に実施する協働事業を募集したところ、自由提案型に6事業(内、継続事業が4事業)、行政テーマ設定型に2事業(内、継続事業が1事業)が提案され、平成25年10月4日(金曜日)にルッチプラザのスタジオ310で公開によるプレゼンテーションが開催されました。
自由提案型とは
地域課題等の解決に向け、自由なテーマで団体等から提案する市との協働事業
行政テーマ設定型とは
市が市民と協働で実施しようとする事業や、これまで市が行ってきた実施方法などに課題があるとしている事業をあらかじめテーマ設定し、団体等から提案を求める協働事業
平成25年度の行政テーマ番号 | テーマ | 内容 | 担当課 |
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1 | 男女共同参画事業 | 男女の平等な参画機会の確保など、男女平等に寄与する活動や調査・研究と市民の男女共同参画の理解や推進のための企画提案 | 人権政策課 |
2 | 認知症徘徊SOSネットワーク事業 | 認知症を正しく理解し、徘徊時の本人の気持ちに配慮した声かけや見守りができるように、認知症の人が行方不明になったという想定で行う、多くの市民に参加してもらえる地域のネットワークを活用した訓練の企画提案 | 福祉支援局 |
3 | 買い物弱者支援事業 | 交通弱者である高齢者等(いわゆる買い物難民)の買い物支援と地元の商業活性化による経済効果を目的に、見守り活動や安否確認等も視野に入れた移動販売や御用聞き(宅配事業)など買い物弱者の支援モデルの企画提案 | 高齢福祉課 |
4 | シンボルキャラクター活用事業 | 米原市のシンボルキャラクター「源氏パパル」「姫ママル」「ホタルン」を活用した、米原市のPRや活性化事業。または今年度新たに製作する「ホタルン」の着ぐるみを起爆剤とした企画提案 | 政策調整課 |
5 | 市民活動ネットワーク事業 | 市内で活動する団体やこれから活動したいと考える個人に対する、情報ネットワークづくりと交流の場の提供をおこなう、中間支援組織の整備に向けた事業の企画提案 | 政策調整課 |
提案団体による発表
新規事業は事業説明10分、審査委員からの質疑応答15分、継続事業は事業説明5分、審査委員からの質疑応答10分がそれぞれの持ち時間でプレゼンテーションが行われました。
平成25年度の提案事業一覧提案事業 | 提案団体 | 区分 | 担当課 |
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柏原地区古民家活用サポート事業 | 未来へつなぐ古民家活用サポーターズ | 自由提案【新規】 | 山東自治振興課 |
東西東西プロジェクト | はびろネット | 自由提案【新規】 | 山東自治振興課 |
楽しく育メン、育ジイジ | 米原市女性の会 | 行政テーマ1【新規】 | 人権政策課 |
地域で子どもを育てる“冒険遊び場” | 上丹生プロジェクトK | 自由提案【継続】 | 子育て支援課 |
米原のタウン情報誌「まいスキッ!」発行 | まいばらフリーペーパー | 自由提案【継続】 | 政策調整課 |
Myばらで米原のまちづくり | Myばらプロジェクト | 自由提案【継続】 | 政策調整課 |
伊吹の天窓 | 伊吹の天窓実行委員会 | 自由提案【継続】 | 政策調整課 |
米原まちづくりネットワークの構築 | ルッチまちづくりネット | 行政テーマ5【継続】 | 政策調整課 |
審査
公開プレゼンテーション終了後、審査委員会による審査要領にそった厳正な審査協議が行われました。
平成25年度採択事業
柏原地区古民家活用サポート事業(自由提案型)
提案団体
未来へつなぐ古民家活用サポーターズ
事業概要
空き家、古民家を、地域の賑わいや活性化の拠点として活用するためのモデル事業を柏原区で実施する。古民家の改修や修理をワークショップ形式で行い、住居ではなくコミュニティースペースとしての活用を地元参加型で一緒に行う。併せて地域の空き家状況の調査も行う。
担当課
山東自治振興課
審査委員講評
空き家問題は他の地域でも課題であると考えられるため、地域の実情に合わせた空き家活用のモデル事業とすることが期待できます。まずは地域活動拠点としての活用に実績をあげてください。なお、宿泊施設としての活用については、関係者協議など十分な検討を行ってください。
東西東西プロジェクト(自由提案型)
提案団体
はびろネット
事業概要
県境である米原市の柏原地域と関ヶ原町の今須地域を舞台に、東西文化の歴史的、文化的資源を再認識、再評価することで地域交流と活性化を推進する。東西交流文化講座、東西交流ガイドブックの制作、東西文化交流イベントの開催など。これらの活動を通じて、地域の子どもたちの郷土愛、生きる力を育み地域の教育力の再構築も目指す。
担当課
山東自治振興課
審査委員講評
地域の閉塞感を「県境」という視点で活性化しようとする取組に期待します。しかし、行政との協働だけでなく、地元や関係機関との協力体制無しには成功の難しい事業です。計画されている事業も多いことから、地元や関係機関との調整を円滑に進めてください。
地域で子どもを育てる“冒険遊び場”(自由提案型)
提案団体
上丹生プロジェクトK
事業概要
自然の中で自由に集団で遊べる環境を整え、子どもたちの健全な成長を支援することを目的とした「冒険遊び場」をモデル設置し、親の相談場所、交流場所として、また地域のお年寄りを見守り人として参加してもらうことで、まちづくりの一環としてのモデル事業として提案する。2年目としては事業開催の回数の増加と、利用者の多様化を図る。
担当課
子育て支援課
審査委員講評
プレイリーダーの養成は見守り役としての役割から開始できるよう、幅広い人材が関われるように進めてください。他の地域への広がりも期待できることから、開催頻度を増やすなど積極的な取組に期待します。
米原のタウン情報誌「まいスキッ!」発行(自由提案型)
提案団体
まいばらフリーペーパー
事業概要
さまざまな業種のネットワークを有する団体と行政でつくるタウン情報誌「まいスキッ!」を制作し、それを軸とした米原の観光や特産品、暮らしの情報を“知りたい情報”に着眼し発信する。米原のタウン情報誌として保存し、活用できることを主眼に置いた編集を行う。平成26年度も継続して年4回の発行。ホームページの運営を行う。
担当課
政策調整課
審査委員講評
発行のたびに評価が高くなり、その可能性と発展性が大いに期待されます。市の広報誌とは違った魅力があり、市民団体と市との協働の効果が大きいことから、今後もこの体制を継続していくことで、市外にも発信力のある米原市の情報誌となることを望みます。
Myばらで米原のまちづくり(自由提案型)
提案団体
Myばらプロジェクト
事業概要
「My(私の)ばら」=「米原」をキーワードに、市内をバラで彩り、誰もが参加できる新しい米原のイメージとして市外に発信することで、活力ある元気な米原のまちづくりを推進する。米原駅西口駅前広場での花壇を活用したイベントの実施や企業や学校との植栽活動のほか、学校に「Myばらコサージュ」作りを広める。
担当課
政策調整課
審査委員講評
協働提案事業として最終年度であり、団体の収入源の構築に取り組んでください。市内企業や自治会、団体などの協力を得ながら市民活動としての広がりを期待します。
伊吹の天窓(自由提案型)
提案団体
伊吹の天窓実行委員会
事業概要
人々の交流の場であり、年一度の多様かつ大規模なワークショップとして位置付けた里おこしイベント「伊吹の天窓」の開催と、米原市の魅力や課題をインターネット(ホームページやSNSなど)を利用して、「伊吹の天窓」として継続的に情報発信する。
担当課
政策調整課
審査委員講評
年々参加者も増加し、市内にゆかりのあるアーティストの関わりなどもこのイベントの特色として評価できます。米原市の新しいイベントとして認知されつつあるので、息の長い取組となるよう、資金面、人事面に関する体制づくりを確立してください。今後、過疎高齢化の課題に対する取組を期待します。
米原まちづくりネットワークの構築(行政テーマ設定型)
提案団体
ルッチまちづくりネット
事業概要
まちづくり団体と市民の接点を増やし、活動参加へのハードルを下げることで、活動の継続性、発展性の課題を解決する。主に情報発信と交流の場を提供する。現地訪問やヒアリングによる情報収集と整理、カフェ形式の活動紹介の場、まちづくり体験イベントの開催、交流会の実施など。
担当課
審査委員講評
市との協働で継続していくことが望まれる事業です。市の協働のまちづくりに対する今後の方針に照らし合わせた事業計画を定め、そこにしっかりと行政が関わりを持って取り組んでください。
採択された事業の実施と今後の予定
今後は審査委員会からの講評、意見も参考にし、提案団体と事業担当課が事業の実施にむけてさらに協議を行い、事業計画を完成させます。また、市が負担する経費につては平成26年度の予算要求を行います。予算が3月議会で可決されれば、平成26年4月から事業協定を締結し、協力しながら事業を実施することになります。