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アジア安保会議で中国 日米連携に危機感か
6月2日 5時44分

アジア安保会議で中国 日米連携に危機感か
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シンガポールで1日閉会したアジア安全保障会議では、海洋進出を強める中国に対し厳しい意見が相次ぎました。
これに対し中国側は、とりわけ安倍総理大臣の発言に強く反発し、日米が連携して中国と対抗することに危機感を持ったものとみられます。

アジア安全保障会議は1日まで3日間開かれ、日本の総理大臣として初めて出席した安倍総理大臣は初日の基調講演で、海洋進出を強める中国に自制を求めたほか、アメリカのヘーゲル国防長官も南シナ海での中国の行動は地域を不安定化させていると批判するなど、中国に対して厳しい意見が相次ぎました。
これに対して中国は、代表として出席した人民解放軍の王冠中副総参謀長が「彼らは歩調を合わせ会議の場を利用して発言し中国への挑発と挑戦をした」と述べて反発しました。
そのうえで、王副総参謀長は「安倍総理大臣は遠回しに中国を攻撃し、ヘーゲル長官は率直に非難した。ヘーゲル長官のほうがましだ」と述べ、安倍総理大臣の発言により強い不快感を示しました。
また、王副総参謀長は31日、ヘーゲル長官と短時間会談し、米中両国の間の軍事交流の強化に前向きな姿勢を示し、アメリカとは「新しい形の大国関係」として協調していく姿勢も見せました。
中国としては、沖縄県の尖閣諸島や歴史認識を巡り日本と対立するなか、日米が連携して中国と対抗することに危機感を持ったものとみられ、批判のトーンを使い分けることで、いわゆる「中国包囲網」にくさびを打ち込みたいねらいがうかがえます。

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