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 熊本市の幸山政史市長(48)=3期目=は2日、市役所で記者会見し、11月に投開票とみられる市長選に立候補しない考えを正式に表明した。幸山氏は「これまで多選を批判してきた。新たなステージの熊本市と新たな発想が必要」と述べた。後継の指名はしないという。

 幸山氏は「残された半年で、少しでも市政が前進するように全力を尽くす」とし、今後の方向性については「今後も政治家ではあり続けたいと思っているが、政治家としての選択肢はこの場で申し上げることではない。任期を終えた後に考える」と話し、明言を避けた。

 幸山市長は同市出身で、九州大経済学部を卒業。日本債券信用銀行員や県議を経て、2002年の市長選で初当選した。

 熊本市は2012年4月に政令指定都市に移行して初の選挙となる。