前回の記事は思いがけず沢山の人に読んでいただいたようで驚いております。びっくりです。びっくりドンキー。五年前に京都駅行きのバスで私の真後ろに座っていた白人女性風に言えばサプライズドンキーです。何があったか知らんけど急に「サァプライズドンキー! サァプラァイズドンキィー!」ってそりゃもうデカい声で連呼しだして、なんじゃこの異国人はッ! ちゅうてこっちもスーパーびっくりドンキーでした。ところで私は最近ハンバーグを食べると胃もたれするんだ。やっぱり歳かなあ。歳ドンキーかなあ。
あとはてなブックマークやTwitterなどで「じゅうぶん素敵です」みたいなコメントも沢山いただいて、嬉しかったです。あんなこと書いてたのにみんな優しいんやなあ、世界は優しさとドンキーに満ちているんやなあと思ったら涙が出そうになりました。
でもなんとなく「私はブスなので」みたいなことをうっかり言ってしまって話し相手が「そんなことないですって!」と答えざるを得ない状況にはからずも追い込んでしまった時のような、あの「気を遣わせてスマン」感がばりばりにありましたね。すみませんね。
そういえばつい最近まで「ありがとう」と「オリゴ糖」は似てるな、と思って「ありがとう」の状況で「どうもオリゴ糖」って言うのが来ると思って頻繁に言ってたんですけど不思議なことにちっとも流行らんのです。流行らんドンキーなんです。このままでは今年の流行語大賞に手が届かないってなもんでワチャワチャして実家のオカーヌン(母)に電話で相談したら、オカーヌンは流行語大賞にまるで興味が無いらしく極めてナチュラルに話をそらされました。俗に言うそらされドンキーです。
まぁ私のオカーヌンは二年ぶりに帰省した自分の娘への第一声が「久しぶりだね」とか「おかえり」じゃなくて「スカートださい」というような人ですから、話題ぐらいはいとも簡単にそらすドンキーなんですけどね。
で、その華麗に話をそらすドンキーであるオカーヌンドンキーが「そげなことよりお母さんこの間女子会でさー」って嬉しそうに言ってくる。は? 女子会? 御年七十○歳でいらっしゃるのに? って困惑を隠せなかった。はじめて「草食系より大阪府警」というポスターを見た時ぐらい困惑を隠せなかった。だいたい会場が公民館の会議室だし、参加者もやす子(仮名・70代)と秀子(仮名・60代)みたいな感じで、聞けば聞くほど完全に老人会なんです。でもオカーヌンはあくまでも女子会女子会と繰り返す。
いたたまれなくなって「え、その……じょ、女子会? でどんなこと話すの?」と尋ねたら「そらあんた、いろいろよ。遺族年金のこととか」という返答で、これはもう老人会以外のなにものでもなく、堪らず「それ老人会やろ!」って言うてしまいました。そしたらよう、「別によかろうもん!」って開き直られてよう、嗚呼結局世の中は図々しく生きた者勝ちなんだな!畜生! と思いましたね私は。畜生ドンキーだよ。
ちなみに毎度食べ物を持ち寄るらしいのですが、オカーヌンいわく「必ず誰かがゆで卵を持ってくる」のだそうで、ただでさえ歳をとると嚥下能力が低下するらしいのにあんな口の中がモサモサするもんを食べて大丈夫なのかしらと心配になりました。せめて半熟卵にしたらどうかな。
でもとにかく前述の通り世の中は図々しく生きた者勝ちらしいので、皆様も単なる仲間内の集まりの場合でも「美女会」「ハンサム会」「叫ぶ詩人の会」「タテ社会」などと好き勝手に呼ぶと、ゆで卵の美味しさが増すんじゃないでしょうか。増すドンキーじゃないんでしょうか。かくいう私も今夜は晩餐会の予定です。ハンバーグを食らうだけなんですけどね。よーし今夜は胃もたれドンキーしちゃうよ!
大阪の広告ポスターはたいていダジャレです!