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【実践編】外国語をたった6ヶ月でマスターできる「7つのアクション」とは?

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【実践編】外国語をたった6ヶ月でマスターできる「7つのアクション」とは?
日本人が苦手とされる外国語の習得。しかし中国語をたった6ヶ月でマスターしたという言語学者・起業家のロンズデール氏は、語学には才能も現地留学も必要ないと断言します。外国語を容易に、効率良く学ぶための5つの原則と7つのアクションとは?(TEDより/この動画は2013年に公開されたものです)

前編「アクションの前におさえておきたい5つの原則」はこちら

【スピーカー】
言語学者/心理学者/起業家/作家 Chris Lonsdale() 氏

1.脳を音に浸す

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ロンズデール:それでは、この5つの原則に基づいて、取るべき7つのアクションとは何でしょうか。

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アクションその1は、たくさん聞くことです。私は「脳を音に浸すこと」と呼んでいます。ものすごく大量の言葉を聴く状態に身を置きましょう。理解しようがしなかろうが、かまいません。リズムや繰り返し出てくるパターン、はっきり目立つ語が聞こえているでしょう。

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だから、中国語で言うところの「泡脑子」、脳をひたすら音に浸すのです。

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2.言葉よりも先に、意味をつかむ

ロンズデール:アクションその2は、言葉を学ぶよりも先に、その意味をつかむことです。

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言葉もわからないのに、「どうしてそんなことが出来るの?」と思うでしょう。でも、単語がわからなくても、これらのポーズがどんな意味かわかりますよね。人間のコミュニケーションの多くはボディランゲージで成り立っています。ボディランゲージに溢れているのです。

ボディランゲージからは、コミュニケーションについて多くのことがわかります。だから、理解できるし、理解可能なインプットを通じて習得するのです。さらに、すでに知っているパターンを使うことも出来ます。北京語と広東語を話せるなら、ベトナムに行くと、日常会話の60パーセントが聞き取れます。ベトナム語は約30%が北京語、約30%が広東語だからです。

3.知っている単語を組み合わせてバリエーションを作る

ロンズデール:アクションその3は、ミックスしよう! です。

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考えたことがないかもしれませんが、もしも動詞10個と名詞10個と形容詞10個があれば、1,000通りのことが話せるのです。

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言語とは、クリエイティブなプロセスです。赤ちゃんはどうやって話すでしょうか。そうですね、「ぼく」、「風呂」、「今」。こんなふうにしてコミュニケーションをとっているのです。ですから、言葉を組み合わせて、創造性を発揮して、楽しんでみましょう、パーフェクトでなくてかまいません。伝わればいいのです。その際には、核となる語彙に集中しましょう。

4.核となる語彙の習得に集中する

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ロンズデール:どういうことかというと、あらゆる言語には使用頻度の高い語彙があります。

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英語であれば、核となる1,000語で、日常コミュニケーションで使う語彙の85%がカバー出来ます。3,000語で、日常会話の中で言いたいことの98%を表すことが出来ます。3,000語の語彙があれば、その言語が話せるのです。残りは添え物のようなものです。新しい言語を学び始めた時、まずは「ツール」を揃えることから始めましょう。

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新しい言語を学んで第1週目には、次のようなフレーズを使います。「どうやって言うのですか?」、「わかりません」、「もう一度言っていただけますか」、「それはどういう意味ですか?」これらを全部、目標言語(学習者が習おうとしている言語)で言いますよね。

つまりこれらのフレーズを「ツール」として、自分の役に立つものとして、その言語について他のことを学ぶために関係があるから、使っている訳です。

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2週目までには「私」、「これ」、「あなた」、「あれ」、「あげる」、「暑い」、といった単純な代名詞、単純な名詞、単純な動詞、単純な形容詞を使って、赤ちゃんのようにコミュニケーションが出来るようになります。

3週目か4週目になると、いわゆる「接続詞」を使うようになります。

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「けれども」、「しかし」、「だから」、これらは論理を転換する語で、言葉どうしをくっつけることによって、より複雑な意味を言い表すことが出来るようにするものです。この時点で、皆さんはもう話せるようになっています。そうなったら、「言葉の親」を持ちましょう。子どもと親とのやりとりをみれば、「言葉の親」とは何か、わかると思います。

5.「言葉の親」を見つける

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ロンズデール:子どもは話している時、単純な語彙を単純な組み合わせで使います。時には発音がちょっとおかしかったり、ものすごく変だったりして、家族以外の人には理解出来ないこともあります。でも、親ならばわかってくれます。だから、子どもは安心できる環境の中で、自信をつけていくのです。

親は子どもに話しかける時、ボディランゲージを使い、子どもが理解できるとわかっている単純な言葉で話してくれます。ですから、安心できる、理解可能なインプットができる環境があるので、話せるようになるのです。そうでなければ、誰も母国語を話せるようになっていないですね。

だから、あなたという人に興味を持ち、もっぱら対等な立場でコミュニケーションをとってくれ、かつ、あなたがメッセージを理解出来るように注意を払ってくれるような、そんな「言葉の親」を見つけましょう。「言葉の親」になるための4つの規則があります。ところで、配偶者は「言葉の親」にあまり適役とは言えませんからね。

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さて、その4つの規則とは、まず、突拍子もないことを言った時でも、あなたの言うことを理解しようと、一生懸命努力すること。第二に、決してあなたの間違えを直さないこと。三つ目に、あなたの言うことに対して、「言いたいのはこういうことですか?」と返してくれること。あなたはフィードバックを活かして適切に応えることが出来ます。

そして「親」は、あなたにも理解できる単語を使って話してくれるのです。

6.ネイティブスピーカーの筋肉の使い方を真似する(写真でも可)

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ロンズデール:取るべきアクションの6つ目は、顔の動きを真似することです。顔の筋肉を正しく動かして、人々があなたの言うことを理解出来るような音を出さなければなりません。そのためには2つの方法があります。

一つは、どう感じるかを聞き、どう聞こえるかを感じなければなりません。つまり顔の上でフィードバック・ループ(フィードバックを繰り返すことで、結果が増幅されていくこと)が作用しているようなものです。理想的には、ネイティブスピーカーを眺めて、どのように顔の筋肉を使うかを観察すればいいのです。その規則を無意識のうちに吸収することができれば、それを覚えることが出来るでしょう。

もし、ネイティブスピーカーが身近にいなければ、こんな映像を利用することも出来ます。

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7.母国語を経由させず、直接意味を思い浮かべる

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ロンズデール:さて、これが最後の考え、皆さんが取るべき最後のアクションです。私は「直接連想」と呼んでいます。どういうことでしょうか?

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ほとんどの人は、外国語を学ぶ際、まず母国語を思い浮かべ、次にそれに対応する目標言語を思い浮かべて、何度も何度も頭の中で繰り返し、覚えようとします。とても非効率的なやり方です。

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「自分が知っていることは全て頭の中にあるイメージであり、感情である」ということを認識する必要があります。火について話す時、炎のにおいを感じ、パチパチという音を聞き、炎が頭に浮かぶでしょう。どうすれば良いかというと、火の心像と火に関するあらゆる記憶から脳に入っていって、別の経路から出ればいいのです。私はそれを「同じ箱、異なる経路」と呼んでいます。

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その経路から出て、やがて新たな経路が出来あがり、新しい音と自分が既に持っているイメージを結びつけるのがだんだん上手になり、内部表現(自分の脳と心が認識している世界のすべて)に至るのです。時間が経つと、そのプロセスが自然と得意になり、無意識のうちに出来るようになります。

ですから、5つの原則と7つのアクションに取り組んでみてください。やってみれば上達します。これらは、学習者として自分でコントロール出来るものです。全部やってみてださい、そうすれば6ヶ月間で外国語が堪能になれるのです。ありがとうございました。

前編「アクションの前におさえておきたい5つの原則」はこちら

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