リノール酸を改良、うつ改善効果 動物実験で兵庫医科大植物油などに含まれるリノール酸を改良した物質が、うつの改善に役立つとみられることを、兵庫医科大の西崎知之主任教授(神経統合生理学)のチームが1日までに動物実験で明らかにした。 うつは、神経細胞の接合部の間で分泌される神経伝達物質セロトニンが不足するのが一因とされる。西崎教授らはセロトニンの量と、それに反応する受容体を増やすことに成功し、「飲むのは微量で、効果が高い抗うつ薬を作りたい」と話している。 チームは、植物性脂肪に多い不飽和脂肪酸が学習機能を高める点に注目。その一種のリノール酸を、体内で吸収されずに脳の視床下部に届くように改良した。 【共同通信】
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