最近NHKの、coversとSONGSという番組でウルフルズの演奏を聴いた。
私はサラリーマンNEOで使われていた「ええねん」という曲がきっかけでウルフルズを好きになった。ええねんを聴いてその後すぐにベストを借りに行って、バンザイ~好きでよかった~、借金大王、愛がなくちゃなどを好きになった。
歌声や演奏ももちろん好きだが、一番好きなのは歌詞。
彼らが全力で大真面目に愛やお金について歌う姿は、CDの音源からでも想像できた。格好良くて、格好わるいことを歌っていても彼らはなおきらきらしている。
「ええねん。」
大阪弁とか関西弁の力ってすごいなあと思う。綿矢りさも書いていた「しゃーない」という言葉を思い出す。この言葉で大体のことは流せてしまう。まあいいか、そう思える。
NHKの番組ではぜひ、「どうでもよすぎ」を歌って欲しかったのだが、彼らが歌ったのは「ヒーロー」だった。一瞬、どうでもよすぎじゃないのかーとがっかりしたけれど、ヒーローはものすごい曲だった。
アーティストは、新しい作品を出すたびに変わったとか変わってないとか好き勝手言われる。同じクオリティのものを作っても「変化がない」と言われる。
ウルフルズの「ヒーロー」は私が聴いた限り、変わっていなかったし、変わっていた。
トータス松本を中心としたメンバーが何かを乗り越えたようなそんな歌詞だった。
カッコ悪くても 笑いながら
心の真ん中にいつもいる
おれのヒーロー
おれのヒーローは
ここにいる
そうさヒーローは
ここにいる
ヒーロー/ウルフルズ
いつでも飾らないウルフルズは格好いい。
格好よくて、確かで、強いやつだけがヒーローじゃない。
心の真ん中にいるヒーローはウルフルズ、その人たちだった。