(前回から読む)
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
マツダの話ばかりが続いて申し訳ありません。
いえね、私もさすがにいい加減にせんとイカンなぁ……と思っているところです。
何しろ今回で7話連続ですからね。他のクルマにも乗りたいし、実は「クルマ以外」のオモロイ取材も一発済ませているのです(こちらは全くの新ジャンルです。乞うご期待!)。
しかしですね。上がって来たオコシ(インタビューを記録した音声ファイルを文字に起こしたもの。編集部がヒーヒー言いながら用意する)を読むと、これがまたべらぼうに面白い。要するに切るところがないんです。会社から帰ってきてPCを立ち上げる、シャワーを浴びてワインなんぞを飲みながら送られてきたオコシを読む。自分がインタビューしてきた筈なのに、「へー!」とか「ほー!」とか、思わず声を出してしまうどに面白い。「この部分はぜひ読者諸兄に読んで頂きたい!」。そう思うようなエピソードばかりなんです。言葉に力があり、一言一言に重みがある。それなのに軽妙であり洒脱でもある。カットするには余りにも惜しい。
しかも今回は法外なコストを掛けて取材旅行を敢行しています。国内ファーストクラスで往復して、広島ナンバーワンの高級ホテルに宿泊し、晩飯は広島財界人御用達の高級料亭で飲めや歌えの大騒ぎ。担当編集マイトのY氏としても、本数を稼いで1本あたりのコストを分散させなければいけない筈です。多分。(じゃ、なんでレンタカーがマーチなんだよ! 本気にする人もいるんだからいい加減にして下さい:編集Y)。
そういう訳ですから、もうしばらくお付き合い下さい。
と、ここへ来てマイトのYが期限を決めてきた。
「そうはいってもいくらなんでも長過ぎます。いいですか、こうなったら仕方ないから6月×日までに書いた原稿は全て掲載します。あんたが書けるなら毎日でも良い。でもそれを過ぎた原稿は全部ボツ!」なんて鬼のような事を言っています。オデッセイ取材の際、拙宅に送らせたことを、ここで仕返ししよとうしているに違いありません。なんて底意地の悪い男でしょう。
ですが、上等だ!受けて立つぜ!と大見得を切れない所が遅筆フェルの辛い所です。何しろ一本書くのに死ぬほど時間がかかる。
ともかくまぁムリのない範囲で頑張ろうと思います。
それはそれとして、今週もヨタから参りましょう。
マガジンハウス社刊の健康優良雑誌Tarzanで特集を組んで貰った自衛隊体験記が、先週木曜の29日に発売されております。今回は陸自の皆様が、その職種に関わらず年に1回必ず受けることが義務付けられている体力検定を受けて参りました。
何しろ「陸自全員」です。特例は認められない。新入隊員はもちろんこと、自衛隊病院のドクターも、事務職のオジサンも、そして何と制服組トップの陸幕長もセッセと腕立てやら腹筋やらをしなくてはならないのです。
詳しい内容はTarzanを読んで頂くとして、ともかくこの検定そのものがキツかった。自衛隊員というのはエラいもんです。
そうそう。自衛隊から頂いた非売品のレア物を抽選でプレゼントします。詳しくはTarzanの特集記事を!
インハイ入賞者や箱根駅伝出場者などのフィジカルエリートが、オリンピックを目指して入校(入隊?)してきます。しかしまあ恐ろしいペース。私がヒーコラ言いながら回っているところを、何周もぶち抜かれました。いったい何を食べたらあんなに速く走れるのでしょう……。
さてさて、長い言い訳とヨタが済んだ所でいよいよ本編へと参りましょう。
猿渡健一郎さんから三代目アクセラのバトンを託された、マツダ初のアラブ系主査(笑)。児玉眞也さんインタビューの続編です。