低線量被ばくの影響報告 原爆後障害研究会、長崎シンポジウムで、発表する福島県立医大の安村誠司教授(左端)=1日午後、長崎市の原爆資料館 「原子爆弾後障害研究会」が1日、長崎市で開かれ、東京電力福島第1原発事故で懸念されている低線量被ばくの影響などを研究者らが報告した。長崎大の鈴木啓司准教授は、高線量の放射線を一度に数分間浴びたマウスは、累積の被ばく線量が同じでも、低線量の放射線を継続的に10日間照射されるより、損傷した肺細胞のDNAが多かったとの実験結果を明らかにした。 同大の山下俊一副学長との共同研究。今後は福島県の現状に近い条件で実験していくという。 その後のシンポジウムでは、環境省の調査で青森、山梨、長崎の3県と福島県の子どもの甲状腺がんの頻度が同程度だったことが紹介された。 【共同通信】
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