いやーすごいですね、この本。はあちゅうさんの真骨頂!どうひっくり返ってもぼくには書けない文章、かつ普段も読まない文章なのでワクワクしながら読んでしまいました。女子ってすげぇ。
恋愛偏差値高めの女子の本音
いやもう、「知らんがな!」ってことがいっぱい書いてあるんですよ。
男の人に覚えておいてもらいたいのは、どんな女子でも絶対に絶対にお姫様願望はあるということ。年上・年下好きや、好みに関係なく、「女子を守る」という王子様らしさ、つまり男らしさは、いついかなるときも、忘れないでおいてほしいのです。そして私たちは、自分をお姫様として扱ってくれる男性を王子様だと認識することも。
知らんがな!
もうひとつ行きましょう。
友人が「LINE5往復で、好きになる相手かどうかわかる」と言っていて、私もそれに強く賛成。むしろ5往復もいらないかもしれません。恋愛においてのメールのやりとりって、頭の中でおおよそ「こう返してくれるだろうな」っていう理想を思い描いているみたいなところがあると思うんです。
それのとおりに返してくれるとガッツポーズだし、そこから外れて「おっ」と思うような返しをしてくれる人なら、さらにいい。「おっ」とお互いに思えるなら、付き合ってもきっと楽しいですもん。
知らんがな!
もうひとつ!
ところで、50歳以上の男性が若い女性を口説くときに一番気を付けなければいけないことはなんだと思いますか。
知りません!
たぶん正解できる人は少ないだろうから教えます。私たち女子は、意中の相手を見つけたときに胸元を適度に開けますが、あなたが50歳以上の男性なら、ご自身の胸元は徹底的にガードして頂きたい。
胸元の皮膚って、たるんむんです。筋肉のない50歳以上の男性は、かがむとさざ波のようなシワがお腹一面にできる。女子みたいに胸という凹凸がない分、広い範囲がシワシワになる。その皮膚が「おじいちゃんみたい」、「残りの人生が少ないように思えてしまう」とアラサー女子には不評です。
知らんがな!
はぁはぁ…というわけで、非常に読んでいてエキサイティングな作品です。特に第二章「私たちのゲスな本音」は、知らねーよ!めんどくせーよ!と一人で叫びたくなりました。
全然知りませんが、女子会とかはこういう話で盛り上がっているんでしょうね。多分。いや、本当に知らないんですけど。知らない世界すぎてヤバい!
ここで引用したのは「ゲスな本音」たちですが、他の章では「なるほどなー」と感心してしまう恋愛論がたっぷり語られています。「結婚のBA・AC論」「26歳が最後のガラガラポン」あたりは興味深かったです。
何が、ってはあちゅうさん書いていて楽しそうなのがいいですね、この本。水を得た魚のようで、しぶきがこちらにバシャバシャと掛かってくる感じがあります。よくわかんないけど。
本を書き上げる過程で原稿を読み返しながら、私は恋のおかげで、毎日を存分に楽しめているということに改めて気付くことができました。心のアップダウンはあるけれど、それすら愛おしいし、なかったら毎日がとっても平坦でつまらないものになってしまいます。
やっぱり「恋愛」は楽しい毎日のために必要不可欠で、楽しいと思ったことをずっと続けていれば、たとえ結婚できなかったとしても、人生を振り返ったときに満足できると思うんです。
というわけで、この本は男性にこそおすすめしたいです。あなたの身近な女性たちが考えているかもしれないことを知りましょう。この本はパンドラの箱ですね。