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■高村正彦・自民党副総裁

 集団的自衛権を巡る与党協議は、現実な意味での期限はないが、我々の願望はある。今年の年末に日米防衛協力指針がある。細部まで政府の中で詰めるとすると、大きな方針は今国会中に決めることがきわめて望ましい。公明党が慎重でできっこないという人がたくさんいる。たしかにきわめて難しいが、必ずしも不可能ではない。望みを持って努力したい。

 自民党、公明党の法律家同士が話し合って、お互いが信頼する第三者の法律家にも意見を聞くなどして進めないといけない。

 今、行使が限定的といっても、そのうちまるまるになる恐れがあるのではないかと懸念している。その懸念を消すためのすべを与党でやっていくのがこれからの作業である。

 公明党の漆原さんが、山口代表は連立離脱しないといっているけれども絶対連立解消がないと言ったわけではないともいった。まさに政界は一寸先は闇であり、何が起こるかわからない。ひょうたんから駒が出ないとは限らない。漆原さん流の深い深い読みを持った言い方だと思うが、そのことは今の協議に携わる全員が大事にし、そうならないようちゃんと協議をまとめてくれと全力をつくしたい。(自民党山口県連の総会あいさつで)