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被災地に咲く魔法のユリ 宮城県開発の新種発売

店頭に並んだ「ルビーマジック」=仙台市青葉区の「日比谷花壇スタイル」オオウチヤ店

 宮城県が開発したユリの新種「ルビーマジック」が30日、仙台市の生花店に並んだ。まだ出荷量が少なく販路も限られているため、県はPRを強化して栽培と消費の拡大を図る。
 花の色はプロ野球東北楽天のチームカラーの「クリムゾンレッド」。花粉を吹かないよう品種改良したことで、花を生ける際におしべを切り取る手間がいらないという。
 生産者には東日本大震災の被災農家も少なくない。この日、240本を出荷した宮城県名取市本郷の前野一明さん(63)は「震災の年は津波による塩害で商品にならなかった。ようやくきれいな花を届けられた」と話す。
 ルビーマジックは、県農業・園芸総合研究所が2012年に品種登録。ことしは県内の生産者34軒が約5000株を栽培している。


2014年05月31日土曜日

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