日本からブラジルまで貫通させた穴に石を落としたらどうなりますか？

前提として
1.穴の壁はマグマでもコアでも溶けない物質で固化して置く。
2.穴の中は真空として、空気抵抗はないものとする。
3.穴は壁で断熱され、マグマやコアの熱は伝わらないようにする。

としておきましょうか。そうでないと話が進みませんから。

さて、日本から落とした石ころは、途中で壁にぶつかります。地球が自転しているので、石は「まっすぐ地球の中心に落ちていかない」のです。このように回転系で軌道がそれるように見える現象について「コリオリの力が働いた」といいます。
途中で壁に激突した石は、落下する位置エネルギーを完全に運動エネルギーに変換することが出来ず、中心を通過したあとブラジルまで達することなく失速して再び落下し始めます。この振れ幅は衝突の程度にもよるのでどれぐらいで0になるかはわかりませんが、かなり早い段階でエネルギー0、つまり、中心あたりで停止することになると考えられます。

授業でそういう話を習った記憶があります。
まず日本側から落とした石は中心に向かって落ちていきますが、
中心まで来ても加速度がついているのでそこを通り過ぎてブラジル側に同じだけ進みます。
そうするともちろん重力に逆らうことになって石はブラジル側に出る寸前にスピードがゼロになって
また中心に向かって逆戻りに落ちていきます。
するとまた加速度がついて中心を通り過ぎ、同じく日本側に同じだけ戻ってまたブラジル側に逆戻り
…というふうに同じことを繰り返す、というふうに理論上はなるんだと教わりました。

それは不可能ですよ！

穴をあけた途端に地下からマグマが吹き出します。

従って穴が塞がれるので、この問題自体が成立しません。

まず、地球内部は高温なので途中で溶けることをお忘れなくｗ
それが無いものとすれば、石はブラジルに到達する前に空気との摩擦で燃え尽きます。
それも無いものとすれば、石は空気抵抗で若干スピードが落ちるので、ブラジルに到達する前に止まって再び中心に向かって落ちて（？）いきます。
それも無いものとすれば、石は永遠に日本⇔ブラジル間を往復し続けます。