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自民宮城県連 「学生部」半世紀ぶり復活 14日発足

 自民党宮城県連は6月、大学生らを対象とした「学生部」を約半世紀ぶりに復活させる。安倍政権の高支持率を背景に、来年の統一地方選に向けて党勢拡大を図るのが狙い。東北で学生部がある県連はなく、唯一の組織となる。

 学生部は6月14日、県連青年部の下部組織として発足する。18歳以上の学生が対象で、街頭運動や募金活動、議員との交流会のほか、党への政策提言、政策勉強会、被災地視察といった活動を月1回程度行う。
 設立準備の中心となる東北福祉大3年の設楽昂志さん(20)は「がちがちの政治活動というより、地域に詳しくなり、将来、宮城をもっと良くするための活動にしたい」と意気込む。
 県連によると、現在学生部があるのは東京、愛知、大阪、熊本など9都府県連。宮城県連青年部長の佐々木幸士県議(41)は「学生部組織化は数年来の懸案だった。県民の政治的関心を高めつつ党勢を拡大したい」と狙いを語る。
 宮城県連には70年代初頭まで学生部があり、井口経明岩沼市長(68)、中野正志参院議員(66)=日本維新の会宮城県支部代表=、佐々木功悦前宮城県美里町長(65)らを輩出した。安保闘争が下火になるとともに自然消滅したという。
 中野氏は「安保が収束して活動の軸がなくなった」と振り返る。復活の背景を「若者には安倍政権が魅力的に映っているのだろう」と見る。
 復活する学生部は、当時に比べ政治色は薄いが、佐々木青年部長は「メンバーの中から政治家が生まれるかもしれない。若者には自発的に行動し、被災地のために何ができるか考えてほしい」と期待を寄せる。


2014年06月01日日曜日

関連ページ: 宮城 政治・行政

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