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モンゴル・ウルス(思吉成汗 義経説 状況証拠考) 8
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その渡り鳥の核は、モンと名乗る河筋の種族だった。
モン族は中国南部に住むタイ・クメールや苗族と類似の種族で、モン・クメールと言われることもある。膠着語を持つ雲南系少数民族の一つであり、私ども日本人とも極めて血筋の近い種族である。 早い話が、紋付のモンだと考えていいと思う。クリからモンモンのモンかもしれないのだが。 稲作や漁労の種族である。くりからモンモンはあったかもしれないが、黒イ族やワ族といった、根っからの武人種族ではない。貧民である。 その連中が、突然に草原で武装したのである。 事情を推測すると、こうなる。 いつの時代か、大草原に、食い詰め零落した文化の高い種族が大勢流れてきた。 貧しい彼らは川筋に点々と居つき、定期的に高貴な血筋の騎馬民族の略奪を受けながら、細々と暮らしていた。 武装して抵抗してもすぐ殺されるので、定期的に受けねばならない略奪は、世界の多くの被支配種族同様、習慣のようなものとなっていたのだろう。しかし部族相互の団結と文化は失わなかった。気概のあるものたちは、山賊や盗賊となって集落を出て行った。 **エンツアイの花? ** |
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