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モンゴル・ウルス(思吉成汗 義経説 状況証拠考) 4
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判官の性格は、よくわかっている。
ずば抜けた知能と戦術能力、自己中心のひねくれ者、陰険、凶悪、大の女好き、宴会や酒が大嫌い。 旅の途中、世話になった家を内部から襲って皆殺しにするようなことまでやっている。 容貌もわかっている。物語に多い美男子ではない。 細面の、出っ歯、ぶ男、背は低い。要するにチビのねずみ男なのである。 ちなみに九朗判官は、1159-1189。この、陰険で危険な性格を源氏の諸勢力から嫌がられ、前半生で終わったわけである。奥州平泉だけが、彼を受け入れた。 だが、最後は奥州藤原氏とも決裂し、殺されたというわけである。但し、夏場にわざと遅延して届けられた首実検は、不可能だっただろう。 その後、判官伝説は奥州の各地を転々とし、更には蝦夷地にまで広がっていたことがわかっている。琵琶法師の活躍のせいにされているが、本当だろうか。 アイヌ族の間にまで、ホンカイカムイ伝説が残っているという。 ホンカイカムイは大勢の戦士を集め、クルムセの国にお行きになった。 何処へ行ったのかは定かではないが、この後、えみし、エゾの勢力は急激に衰える。 えみしの代表と思われる奥州藤原氏もまた、あっさりと滅んだのである。 マルコポーロはチンギス・ハーンの孫のクビライ・ハーンから、奥州平泉の、金の瓦が連なる町並みの話を聞いた。 そこが滅びて久しいことを、知らなかったのである。 *** 陸生の巻貝 カタツムリではない *** |
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