元体操日本代表でロンドン五輪にも出場した田中理恵さん(26)が31日、都内で自身初の舞台「WORLD 黒の王の力~サードセッション」(6月5~6日、東京・日本青年館)の公開稽古に臨んだ。
昨年12月に現役引退を表明後、スポーツキャスターや東京五輪大会組織委員会理事、そして後進の指導にあたっていた田中。いよいよ舞台に挑戦することになった。
この作品は元アスリートらによる、アクロバティックなパフォーマンスとロックバイオリンの生演奏を融合させた新感覚のミュージカルが特徴。田中は5日の公演限定でゲスト出演する。
演出の池谷直樹氏(40)は「普通の舞台だったら“出て”というわけにいかないが、これはスポーツを生かした舞台ですからね。体操選手のセカンドキャリアづくりとしても頑張ってもらいたい」とエールを送った。
この日の公開稽古は約15分ほどだったが、池谷から「もっと『戦いをやめて!』という思いでやって」「なんで、そんなにヨタついてんねん」などと厳しい指示が飛ぶと、田中は「ハイ!」と言いながらしっかりと演技。さすが元五輪選手だけあって、腰のひねり具合から指先の伸ばし方までキレイだ。
田中は「(他の出演者らは)第一線で真剣勝負してきたアスリートなので、気を引き締めてもらえるし、レッスンは楽しいですね」と手応えを口にした。
とはいえ、出演オファーが来たときは「できるのかな」と正直迷ったという。池谷と対面した際の第一声は「私、動けません」。ところが、実際に体を動かし始めると「気持ちいいなと思った。受けてよかった」と思うようになった。
もともと、現役時代から表現力には定評がある。「見せるということは得意なので、みなさんが感動できるパフォーマンスをしたい」と意気込んだ。
いろいろな人に見に来てほしいという。そこで報道陣から現在、交際中の巨人・坂本勇人内野手(25)も見に来てほしいかという質問が飛ぶと表情が固まってしまったが…。いずれにせよ、これを機に田中の“女優熱”が芽ばえるかも。大いに注目したい。
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