法律や政治と社会との関わりについて学ぶ講演会が1日、兵庫県小野市中島町のうるおい交流館エクラで開かれた。法学者で大阪国際大学グローバルビジネス学部の谷口真由美准教授が、日本国憲法や集団的自衛権などについて語り、150人が耳を傾けた。
市男女共同参画センターなどの主催。
谷口准教授は2012年に立ち上げたインターネット上のグループ「全日本おばちゃん党」の代表代行を務め、男性優位の社会や政治に物申す活動を続けている。
谷口さんは「憲法は政治が暴走しないようコントロールする存在」と立憲主義の考え方について説明。「多くの人が『憲法は国民が守らなければならない』と思っているが、憲法尊重擁護の義務があるのは『天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員』だ」と99条を紹介した。
また、集団的自衛権の行使については「特定秘密保護法や武器輸出の解禁、今年改定される政府開発援助(ODA)大綱などとの連続性を見ると、日本は戦争をしたいんやと分かる。知らないうちに権力者にそうさせないようにするのが国民主権」と訴えた。
最後は「品格というのは責任が取れること。次世代に負の遺産を積み残さないことを考えると、おのずと社会の動きに敏感になれると思う」と締めくくった。(吉田敦史)
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